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歌い手“あらき”のライブは、寂しさを感じさせない

これは去年の年末に思った話。
少し書くのが遅くなってしまったけれども。

2023年の年末に1年を振り返っていた際、「今年もあらきさんのライブに行けて楽しかったな~」と思い返してふと気づいたこと。

それは、「あらきさんのライブって、終わるときに寂しさを感じたことがないな」と。あらきさんのライブには複数回参戦したことがありますが、どの公演でも「寂しさ」を感じたことがありません。

あらきさんのライブ後は、自然と「楽しかったな~」と口に出して言っていることが多い。何度も、何度も噛みしめるように。家に帰ってきて鏡で見た自分の顔は、自分で見ても幸福感に満ち溢れているなと思う。

私にとってライブは生きる上で欠かせないものであり、大好きが詰まっている場所なので、これまでたくさんのライブに行ってきました。

ライブって夢のような時間で、約2時間や2時間半の時間はあっという間に過ぎていきます。日常生活の2時間と比べると、恐ろしいほど早い。楽しい時間はあっという間という言葉があるように、夢のような幸せな時間は驚くほど早く流れ、別れの時間がやってきます。アンコール最後の曲が終わらないでほしいと思ってしまうほどに。

そんな寂しさを感じられるからこそまた行きたいと思い、それもライブの醍醐味である。またあの幸せなひと時を感じたいという気持ちがエネルギーに変わるという面もあるので、ライブで感じる「寂しさ」が嫌いなわけではありません。むしろ、それほど楽しかったという証拠でもあるから。

だけれども、あらきさんのライブではその「寂しさ」をほとんど感じない。
そして私は、寂しさを感じないあらきさんのライブが大好きだということ。(寂しさを感じるライブが良くないということではないのであしからず)

なぜ感じないんだろう?と考えたところ、いくつか要因があった。
そして私個人の感覚として満足感が高いのだと気付きました。(ほかのライブの満足感が低いというわけでないのでこちらもあしからず)
わかりやすく満足度という表現を使いましたが、ちょっと違うような。「満たされる」という感覚かな。

まずは、見る側のライブスタイルだ。
あらきさんのライブは簡潔に表すと「激しい、楽しい」である。あらきさんだけでなく観客の動きの運動量も多い。ロック・パンク系のアップテンポかつ激しい曲が多く、手をあげたりヘドバンをしたり体全部を使ってライブを楽しむスタイル。

盛り上がる曲を何曲か続けて聴いたあとには息が上がるほどの運動量であり、ボルテージの上がり具合も半端ではない。もちろん落ち着いた曲も挟みつつではあるが、約2時間半動きっぱなしでエネルギーを放出して幸せな疲労を感じられ心も体も満たされる。

次に、彼のライブスタイルだ。
あらきさんのライブでは「ある曲を何度も繰り返す」という恒例行事のようなものがある。笑
リピートする曲はその時々によって異なるが、同じ曲を2回、3回、なんならもっと多い回数繰り返すときもあるとかないとか。

私はこのスタイルが大好きである。正直、私はライブ中はあまりの楽しさにセトリをほとんど覚えていないタイプ。自分が好きな曲や、印象的な曲は覚えていますが、ライブというその場の空気感や体の深層部から叩かれているような心地よい重低音など、ライブ全体を楽しむため「何でこんなに思い出せないんだ」と不思議なくらい覚えてないこともあります。笑

そのため私が昔からよく思っていたのは「同じ曲を何度も聴きたい」と。しかし、演出側からすればできるだけ多くの曲をお客さんに届けたいと思うだろうし、繰り返してもアンコールでおかわりもう一回というものだろうと。

その概念を打ち破ったのが、あらきさんでした。
枠にとらわれない、自由な彼のスタイルに心を撃ち抜かれました。

完全に好みだと思いますが、私は気に入った曲をエンドレスで何度も聴くのが好きなタイプ。なので、ライブで同じ曲を何度も繰り返すというものをあらきさんのライブで初めて体験したときに、これまでにない胸の高ぶりを感じた覚えがあります。

繰り返せば繰り返すほどボルテージが上がり、印象付けられ、セトリを覚えていない私でもしっかりと頭に残ります。「あの曲3回リピートは色々とやばかったな~」と思い出すほどに。私の願いであった「同じ曲を何度も繰り返す」という事が叶えられていることも、満たされる感覚に繋がっているのだと思います。

あらきさんのライブはある意味スポーツだともいえるでしょう。笑

ライブでしか得られない胸の高鳴りと体全体であらきさんの音楽を浴びることで、心地よい幸福感で満たされる。

スポーツで汗を流したあとの爽快感と似たものが得られているような気がする。心と体が浄化されたような清々しい気持ちでライブ会場を去ることができます。

だからこそ、ライブ後に「寂しい」という感情を感じたことがないのだろう。なんなら、ライブハウスを去るときに「今回も楽しいライブをありがとう!!また今度!!」とお礼と挨拶を心の中でしているほど。

歌い手であり、アーティスト「あらき」のライブは、寂しさを感じさせない。
そんなライブが大好きで、最幸だ。


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