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ふつうの囲碁じゃない!?

こないだの投稿の続き。

囲碁というと、お師匠さんの「人生さん」が登場する。
私の辞書で「いご」と引くと、必ず最初に出てくるワードみたいなかんじ。

人生さんは囲碁が強くなりたいわけではない。って普通に言う。
囲碁じゃなくてもいい、とか。

入門のスペシャリストと名乗る、「人生さん」から、囲碁の基本を教えてもらった。教えるのが大好き、らしい。
みていたらよくわかる。

石を置いた一手について、長い時間をかけてお話しする。
石を置く、という行動に至るまでに

どんな感情が湧き上がってきたのか?
どんな想いでここに置いたのか?
いろんな質問が飛んでくる。

「ただなんとなく。」なんて回答は許されない、笑。
というか、それって、ただなんとなく生きてる、ってことかも???
って、気づかされる。

はじめは質問されるのがイヤだった。

「なんでそんなこといちいち聞いてくるの?」
「だって、ここに置きたい!ただそう思っただけ。」
「意味なんてない!」

そんな時人生さんは根気強く、というか、いろんな角度から質問してくる。
最後には、涙が出てくることもよくあった。

人生さんが、質問してくるんだけど、
実は、私が置いた石そのものが、私に語りかけてくるような。。。

あなたは、今ここに置いたけど、どんな考えで置いたの?
どんな気持ちだった?
ドキドキした?

自分のことを、今までどれだけみていなかったのか?
自分に向き合っていなかったのか?
もう、完全に自分に向き合わざるを得ない、というか。

心が見透かされる、自分で置いた石だから、もう逃げられない。
というかそのままがでる。
全部自分が置いたこと。責任は自分にある。逆にこわい。

そんなこんなで、いろんなお話しをするなかで、
自分のあたりまえの考えに気づかされ、
その考えから自由になると、置く場所がガラッと変わる。

実際に自分の目で見えるから、自分でも変化してるのがわかる。
そして、よくわからないけど、対局で、勝つようになる。
つまり、強くなってる。

囲碁のルール覚えたり、問題集を解く、とかではなく、
自分の当たり前が変わると、いつのまにか勝ってた、
ってすごくないですか?

考えを変えるには、自分が大切にしていた当たり前の価値観を一旦崩して、一から新しく構築すること。
これはなかなか勇気がいること。

でも、これを日常生活で実際に試すのではなく、盤面で試すことができる。要は囲碁でシュミレーションできる。
ってことです。

なので、いくらでも試してみたらいい、チャレンジしてみたらいい。
たくさん失敗したらいい、だって石だから。
何回やり直しても石はイヤ!とか言わないから、笑。

石は何回もチャレンジしてがんばってる姿をみて応援してくれるかも。

そんな私もいつのまにか囲碁インストラクターになっちゃいました。
まさか、インストラクターになるとは、、、でしたけど、
初心者さんに教えるときにやっぱり肩書きがあると、ちょっといいのかなぁ、と思ってます。

こんな囲碁、なかなかないかも?です。

今は、ワインの先生と一緒にワインと囲碁を楽しんだりしてます。

これからメンバーが増えていったら、ますます楽しくなりそうです。


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