頭がいいと言われる
頭がいいね、と近頃よく言われる。
いろいろ考えているね、とも。
(僕はそれらを褒め言葉として受け止めている。)
ハタチの頃までは、あまり言われたことがない。
かといってノーテンキであったかと言われれば決してそうではなかった。
ノストラダムスに怯えた幼少期。
不安と裏腹に、世界が変われば己が置かれる環境も変わると思い、こっそり終焉を望んだ。
迎える世紀末、"なにも起きなかった"という事実を受け止めきれず、安堵と落胆を抱えたまま拗れた。
それからもソラタロウ少年はどちらかと言えば根暗で、友達なんかはつくらずに変な本ばかり読んでた。
今はどうだろうか。
友達は、少しいる。
人付き合いがマメな方ではないけれど、人と触れ合うのはとても好きだ。
大事なのは今や未来ってことはわかるけれど、僕が発しているのはかつての僕が思い続けていたこと。
胸の内を明かすことで、誰かにフィードバックをもらえるなら、それは嬉しいこと。
今、僕にいただける声は、2段ベッドの上で世紀末に焦がれたかつての僕のおかげだ。
その頃の僕に、そしてこれからの僕に、これからも誰かの目と言葉が多くあれ。
そして願わくば幸も、あれ。
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