想い出のレンタルビデオ屋。
地元のレンタル屋さんが近々閉店するということを知って、衝撃が止まりませんでした。
小さい頃から、連れていってもらっては、たくさんの物語にワクワクを貰っていました。
幼稚園のころ、自分の身長を大きく上回る棚いっぱいの映画たちに囁かれたかのように一緒に来ている家族と離れて迷子になりそうになったこと、
いつの日か借りるときがくるまでに観たい映画リストを心踊らせながら書いたこと、
自分がまだ知らない映画がいっぱいあると思うと、楽しくなって心がうきうきしたこと、
また今度来たときは、これを借りようと決めて惜しみながらレジに行ったこと、
夜に行って人が少ないから、鼻歌を歌いながらどの映画を借りようかなと幸せな迷いを感じたこと、
たくさんのワクワクを残したあのお店が無くなってしまうのがとてつもなく悲しいです。
アナログ人間と言われるかもしれないけど、わたしにとっては幸せな空間で時間を過ごしてきたのです。
すべてがデジタルになってしまう世界に行くのはなんだか躊躇いがあります。アナログとデジタルの融合の世界こそ、わたしの青春なのです。
地元には映画館もなく、そしてレンタル屋もなくなります。
映画のために足を運ぶという体験をしないことが当たり前になってしまうのだろうと思うと、とても寂しいです。
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