メディア王 ～華麗なる一族～

あらすじ：世界的巨大メディア企業を経営するローガン・ロイとその4人の子供たちを描く。だが家長のローガン・ロイは老いて健康問題を抱える。家族はローガン引退後の将来を考え始める。

ネタバレ注意！！

マードック一族がモデルとなっている今作品。シーズン２で観るのを一時中断していたが、FOXコーポレーションとニューズ・コーポレーションが両社の会長を務めるルパート・マードックが11月に退任するというニュースを知り、最終話まで一気見する。

現代版「リア王」のような構成で、家長のローガンに認められようと子どもたちの三者三様の駆け引きは緊張感があって見応えがある。シーズン４の途中でローガンがフェイドアウト。本作品の要のローガンがいなくなると、緊張感が一気になくなり消化試合と化す。最後まで消化試合さながらの展開で終わると思いきや、最終話の想定外のどんでん返しに驚かされる。毒にも薬にもならないと思っていたシヴォーン・ロイの夫 トムが終盤、冷酷非道にキャラ変するのだ。

シヴォーンに田舎者と馬鹿にされ、何をしても空回り。愛憎極まれりの夫婦になった彼らの最終話での行く先に感嘆してしまう。彼らの立場が逆転したことを象徴する車中のシーンは心が鷲掴みされること間違いなしである。