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わだかまりを持つ父の介護、どうする?

8年近くに及んだ父親の介助、介護が昨年終了しました。

これを通して、知らなかったことがたくさんあり、自分も反省や後悔や様々ありますが、その気づきを発信してみたいと思います。

最初にお伝えしたいのは、親の介護は個人の性格やこれまでの生活環境に左右され、一概にはとても言えないことであります。

その人にはそうであっても、別の人には全くあてはまらないことも多いので、その場その場で対応していく部分が多いです。

私も経験してみないとわからないこともあったので、あまり介護を知らない人間の至らない点がありますことは、ご承知の上お読みください。

好きではない親の支援は本心からできるのか?

仕事と割り切れば出来ないこともなかったです。出来れば関わりたくない父親ですが、お互いの家は電車で1時間以上離れていて、物理的にも距離があり、実家にいる以外の時間は私も自由です。
昔のように同じ家に暮らしていたら我慢できなかったと思いますが、私も大人になり、父親に過去のあれこれを蒸し返そうという気持ちはありません。

粛々とその時を待つ、というのも変ですが、いつまで続くのだろうという思いはあっても、自分とはそれほど関わりのない人と切り離していたので、淡々と接していました。

介助、介護はいきなり始まる

10年くらい前に、まず要支援1の判定が出ていました。

膝が悪くて、うまく歩けない状態でした。

それまでは散歩が好きで、長い距離をよく歩いていましたが、体重も80キロ近くと重いので、段々と膝が耐えれれなくなったようでした。

それでも歩いて5分くらいのスーパーまでは行けれたので、一人暮らしの心配はありませんでした。

大好きなタバコを買いに、煙草屋にもよく行っていました。

少し体調を崩して、3週間くらい入院して家に戻りましたが、まだ元気でしたが、すぐあとに大腸がんが発見されて腹腔鏡手術をしましたが、これをきっかけに気力も体力も弱まってきました。

要支援1→要介護3

入院中は全く動けずに、せん妄もでていて、寝ている時はベッドにつながっている状態でした。

記憶もまだらで、私達家族のこともわからないこともあり、ちょうど介護認定の時期で受けたら、いきなり要介護3になってしまいました。

それでも手術や入院直後には重い認定度が出がちと聞いていたので、ずっとこのままではないだろうとは感じていました。

入院している最中に、ケアマネさんと打ち合わせをして、家の中に手すりを設置するなど準備を整えました。

ケアマネさんがいないとほぼ何もできない状態で、何かあると相談させてもらいケアマネさんには大変お世話になりました。

設置したもの

  • 玄関に手すり

  • トイレに手すり

  • レンタルベッド

ヘルパーさんの手配

週3日はヘルパーさんをお願いいたしました。

これはSONPOケアのヘルパーさんで、男性の方が朝と夜に訪問してくださって、薬の飲み忘れを防いでくださったり、話を聞いてくれたりしてくれました。

時には散歩もつきあってくれますし、ノートにその日の状態を書き残してくれたり、至れり尽くせりです。

デイサービス

週に二日はデイサービスをお願いしました。

朝食後から夕方までデイサービスの場所で過ごします。

最初は行きたがらなかったのですが、一度行ってみたら楽しかったようで、その後は週に二日通うようになりました。

昼食はバランスのとれた美味しい食事を食べれますし、お風呂はこの時に入ります。

お風呂に入れてもらえるのは、大変助かりました。

髪が伸びて見苦しいようでしたら、定期的にそこにきてくれている美容師さんにお願いします。これは実費で3,000円くらいです。

お花見などのイベントもあり、費用がかかることもありますが、楽しいイベントを企画してくれます。

土日を過ごすのは自宅で

平日はデイサービスとヘルパーさんにお願いして、土日は私達子供が実家に行って手助けをします。

この他に週に1日、マッサージさんをお願いしていました。リハビリも真面目にやりませんし、マッサージで少しでも体を楽にするのが目的でした。出来ることはなるべく自分でやってもらい、体を動かしてもらうようにしました。

ケアマネさんによると、毎日の食事を何を食べるかも自分で考えてもらうと、頭の体操になるそうなので、こちらで準備することもありますが、出来るだけ自分でやってもらいます。宅配の食事も頼める準備はしていましたが、嫌がって頼んでいませんでした。

そんな中でも静かな落ち着いた日々だったのは、排せつの介助がそれほど必要でなかったためでもあります。そのころの父は、頼れるのは私達だけと感じていたせいか、もう怒鳴ったりすることなどもあまりなく、昔よりは穏やかで、それはよかったと思っています。

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