言葉なんて消えてしまえと、泣いていた。
小さい頃から、気に入らないことがあると黙り込むタイプだった。
私の言いたいことなんて、どうせ誰にも伝わらない。と、本気で思ってた。
言葉にすればするほど、私の思いと、相手に伝わったことがかけ離れていって、
誤解がどんどん拡がっていくのも、感情とかけ離れた言葉ばかりが思いつくのも嫌で嫌で仕方なかった。
ポロポロとこぼしていく言葉は、どれも私の想いとは違うもので、気がつけば言葉の代わりに涙がこぼれていることがほとんどだった。
言葉が喉に引っかかって、言いたいことがなかなか言え