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そして父になる...これは男の浮気の話。

妻が妊娠して実家に帰った時、義父に言われた...最後の独身を楽しんで来いと。言葉の真意が分からず、東京に戻る。

妊娠中の女性は本当に、これ気をつけた方がいい...夫の浮気。

男は子供だから、先に母となった妻に取り残される...まだ女を求めてるのに、妻は母になってしまった。

でも自分は父にはなれない。頭では分かっても、心と体がついていかない。まだ、女と恋愛したい男のままなのだ。

一人で東京に帰って、職場の女に手を出す。相手に気があることは、男の本能で知っていた。飲みに誘って、仕事の愚痴を聞き、帰りにキスをする。

閉まった店のシャッターに、女を押し付けて少し強引に口と手を絡め、体を押し付ける。

手を繋いでタクシーにのり、手を離さないまま、そのままホテルへ。

セッ○スは、思った以上に気持ちよく。体の相性が良いのか、名器なのか、とにかくアソコが気持ち良い。そして女のイク顔が、とても愛おしい。

妻が妊娠中、何度も逢瀬を重ねた。仕事帰りはもちろん、一緒に旅行へも行き、寝る間を惜しんで愛し合った。

浮気相手には彼氏がいて、会う時は彼氏ともセッ○スをするという。当然の如くトラブルへ。喧嘩になって地面に頭を叩きつけられ耳から血が出た。

浮気相手の家に近いため騒動になり、相手の母親に怒られた。できた母親で、これ以上娘を巻き込まないこと、私の家庭を大切にすべきことを諭してくれた。

立派な浮気相手の母親に、私が反論する余地はなかった。その通り、悪いのは全て私だから。

不倫て、お互いにいつか離れる運命と分かっているからこそ燃えるもの。

これが最後と、彼女が予約した渋谷のシティホテル...渋谷駅、連絡通路のデッキで、夜空を見ながら彼女の体を後ろから抱き寄せ、腰を何度も重ね合わせた...

子供が産まれて妻の実家へ行き、初めて見る我が子と出会った。

新生児は、オギャーと泣かない。か弱く、「えっ、えっ、えっ」と泣く我が娘を見て、頭にハンマー打たれたような衝撃が走った。

こんな儚くて小さな生き物...私が、どんなことがあっても守ってやらなけばと誓った。この日が、私が父親となった最初の日だった。

東京に戻って、浮気相手に別れを告げた。怒った彼女は、私が会社を辞めるまで口を聞いてくれなかった。

仕方ない...だって私は父親になったのだから。

20年過ぎ...あんなに体の相性が良かった女にはなかなか出会えていない。うーむ...別れずに、ずっと愛人にしとけば良かったのかな。

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