RSPT2Pickを10倍楽しめる-ルール・選手紹介・見どころまとめ-【 シャドバ・RAGE SHADOWVERSE PRO TOUR】
こんにちは、ソー(@SopuranoSo)です。
いよいよ明日に迫ったRSPTことシャドバプロツアー。前回のRSPLことプロリーグとか大きくルールが刷新されより個人にスポットが当たる競技的なシーンへ変化を遂げました。
そこで今回はプロツアーの簡単にまとめながら私がよくプレイする2Pickの選手について紹介したいと思います。
普段2Pickをやらない方も推し選手を見つけて是非観戦してみてください。
今回紹介する選手のプレイスタイルやベストバウトは筆者の意見や感想が含まれておりますので、ご意見や「他にもこんないい対戦がある」などの情報は是非とも私のTwitterのDMまでお待ちしております。
RAGE Shadowverse PRO TOUR 公式サイト
まずはRSPT全体のルールをざっくり紹介
RSPT全体のルールの詳細は動画や公式ティザーサイト、プロプレイヤーのkaoru選手が作成されたルール考察の記事があるのでこちらでは要点だけまとめます。
要するに今までのチーム戦から個人戦に切り替わったということです。競技的な対戦方式・試合数になりました。
詳細については前述したリンクを下に置いておきますので、ここから2Pickに焦点を当てて説明します
RSPT2Pickルールの特徴
1日7試合、同じ顔ぶれと戦う
ブロック毎の総当たり戦となるRSPT(以下プロツアー)ですが2Pickは8人の1ブロックしかないため毎回ほぼ同じ対面との対戦になります。
予選は全5シーズンなので少なくとも5回は同じ選手との対戦することとなり、本戦出場まで含めるとそれ以上になります。
前身のプロリーグが1日1戦、同じチームとの対戦も2、3回であったことを考えると劇的な増加で、ここまで来るとプレイヤー毎のピック・プレイ方針を加味したリーダー選択・優先カードを変えるいわゆる個人メタを戦術に組み込む選手の登場する可能性もありそうです。
2PickBO3 が観れる貴重な競技シーン
プロツアーのルールによると各フォーマットの順位ポイントは以下のようになっています。
ローテーションは2Pickと比べポイントが多いこと。
また本戦に行く条件がローテーションは本戦出場を2チームで独占してしまう可能性がある一方、2Pickは上位4名まで本戦進出することから各チームの開きは出にくい設定になっています。
言い換えるならば2Pickは本戦の結果がチーム順位に影響を与える重要な要素ということであり、順位を優勝圏内に維持できるかどうかは本戦出場枠の広い2Pickに掛かっているといえるでしょう。
本戦2PickはBO3で行われます。2PickBO3は1戦に掛かる時間が長く、ユーザー開催の大会でも滅多に見ることができない形式です。
しかし競技性はBO1よりも高いうえ勝利時のリーダーBAN(選択不可)で戦略が大きく変わるためここにもプロ選手によって色が出る要素となっています。
見どころ
簡潔にまとめると以下の2点でしょう。
●各プロ選手が取る戦略
●2Pick BO3という珍しい対戦形式
前者は毎回同じ選手との対戦がある事によるメタを含めた特殊なピックがあるのかどうか。後者は実力の高いプレイヤー同士のBO3が見れる貴重な機会となっています。
特に本戦は要チェックです。
2Pick選手・関係者紹介
ここから2Pickに出場するであろうプロ選手をプレイスタイルや個人的ベストバウトを混じえながら紹介していきます。
観戦は推しチームや選手を作るとより面白くなりますので興味をある選手ができたら是非Twitterや配信を覗いてみてください。
紹介順は下記の紹介記事の順に準拠します。
AXIZ
Rob (📺YouTube)
心優しきインテリジェンスマッスル。シャドバ界の大谷翔平、Rob選手です。
Rob選手はAXIZ設立当初から2Pick担当として加入した選手です。AXIZは日本テレビ傘下のチームということもあり、かなりの倍率があったことは容易に想像できますがその中から見事選ばれ、現在もチームリーダーとして活躍しています。
プロ活動としてのテレビ・イベントの出演も行いつつ、昨年の3月にはプロテストに合格し麻雀プロになりました。
現状に満足せず邁進する二刀流2Picker、それがRob選手です。
プレイスタイル
戦況を正しく判断する能力に長けており、攻めと守りの切り替えが素早い選手です。
自身が有利な時は相手の逆転札に対して盤石な対策を行い、逆に劣勢時や相手が強力なカードを握っていると確信した時は早い段階でデッキ内と回答を模索するために目の前をリスクを受け入れ勝利を目指す。
そんなプレイが取れる選手であり、自身に勝ちの選択権のある試合はしっかりとものにする様子はチームリーダーらしい安心感を感じられます。
ベストバウト
前期プロリーグ開幕戦。6ターン目から8ターン目に掛けてのRob選手の丁寧なプレイングの側面が光る試合です。
この試合のように有利な展開であれば盤石な備えを、敗色濃厚な試合では早い段階から仕掛けて突破口を見出せる豪胆さがRob選手の強さになります。
昨シーズンは勝ちの選択権のない試合が多く、結果には恵まれなかったもののプレイ方針はぶれることなく自身のスタイルを貫いてシーズンは終えていたので来期の活躍も期待できる選手です。
au デトネーション
cross7224 (📺openrec)
戦いの場を変えても高いパフォーマンスを発揮し続ける天才カードゲーマー。cross選手です。
cross選手はシャドバプロリーグ発足前からプロとして活動していた生粋のカードゲームプロです。有名なDCGである『Hearthstone』では日本1位を獲得するほどの実力者であり、環境デッキを作成する構築力はシャドバでも活かされています。
知名度の高いところではWLD環境(ワンダーランドドリームス)のニュートラルヴァンパイア(通称:昏きヴァンプ)を流行らせた人物でもあります。
この頃のシャドバをやっていない方でも知っていることがあるあの環境を築いた一人がこのcross選手なのです。
そんなcross選手ですがプロリーグ1stシーズンの途中から2Pick選手へと転向します。慣れないフォーマットに戸惑いもあるかと思いきやすぐに勝利を収め、その適応力とカードゲームの才能に視聴者は驚きました。
プレイスタイル
『盤面の魔術師』の二つ名の通り生存しやすい盤面形成とその盤面をリーダーへのダメージに積極的に変換していく攻撃的なプレイを得意とする選手です。
同じく攻めを得意とする2Pick選手として後述するフォレスト選手がいますが、両者の攻めのスタイルには若干の違いがあります。
筆者の主観に基づいた感想になりますがフォレスト選手はデッキに合わせてプレイを組み立てているのに対し、cross選手は自身のプレイに合わせてデッキを作成しているという違いがあります。
このためcross選手のカード評価はcross選手のみが評価しているオリジナル1枚が登場することがあり、特定のカードにおける他者よりも深い理解度の差が前述の『生存しやすい盤面形成』の肝となっているのではないでしょうか。
ベストバウト
まだ2Pickも初めてまもないcross選手が当時最強の2Pickerさに選手を打ち破った試合です。
このころから才能の片麟を見せていることが恐ろしい選手です。
G×G(ジーバイジー)
フォレスト (📺YouTube)
プロリーグ参戦からプロリーグを震撼させた2Pick総大将。フォレスト選手です。
読売新聞社のジャイアンツブランドが発足したプロeスポーツチーム『G×G』のシャドバ部門チームリーダーであり、2Pick担当選手です。
プロリーグに参戦してから2019年2020年と2年連続のプロリーグ2Pick勝率1位を達成・リーグのMVP選手にも選ばれており、フォレスト選手の登場でプロリーグの2Pick情勢は大きく変化しました。
不利な展開・低順位リーダー提示の逆境をものともせず逆転勝利を収めた試合は2Pickをプレイしないシャドバプレイヤーに対しても魅せるプレイになっており、フォレスト選手の登場で2Pickに興味を持ち始めた人も多いのではないでしょうか。
最強の2Pickプレイヤーは誰か?という質問を尋ねられたら最も多くの人に名前が挙げられるであろうプレイヤー。それがフォレスト選手です。
プレイスタイル
ピック・プレイともにアドリブ力の高い攻撃的なプレイを得意とするプレイヤーです。
単純なカード性能で評価せずデッキの完成度に応じて必要なカードを選択する意識と、そのデッキに合わせた手札交換と立ち回りは正に2Pickerの理想形といえるでしょう。
これによりどんなに弱いデッキを作らされたとしても必ず相手の喉笛に届きうる形が搭載されており、デッキ作成段階の下馬票を覆した名勝負が数々生まれました。
このことがよく分かる対戦がベストバウトの対戦になります。
ベストバウト
当時中堅〜下位リーダーであったドラゴンでcross選手操る最上位リーダーのネメシスを崩した試合。
ピック段階で意識して採用したカードがしっかりとゲームに関与した際でもあり、2Pickの醍醐味を感じることができる試合でもあります。
名古屋OJAベビースター
さに (📺openrec)
2Pickを最初期から盛り上げ、プロリーグの根底を食い荒らしたインベイドアリゲーター。さに選手です。
さに選手はプロリーグ初の2Pick専門として採用された選手です。
2Pick戦のみに参加していた選手という意味ではkeisuke3選手も該当しますが、さに選手はプロ選手になる前から2Pick配信を毎日のようにしており『12:30はいいともとさに配信』は2Pick界隈で密かに定着していました(当社調べ)。
当時のプロリーグは2Pickは構築の選手が順番に担当するような形式を各チームがとっていました。その結果さに選手は無双、1シーズンの優勝を決めました。これを受けて各チームは2Pick専門の選手を取る動きができました。
もしこの時さに選手の結果が振るわなければ現在のような2Pickの立ち位置は確立されていないと筆者は思います。
またさに選手から始まったものはプロリーグ内の2Pick専門分化だけではありません。
普段の言動から理系でデータを重んじる側面を感じ取れるさに選手ですが、その性格が現在の2Pickを礎を築いているといっても過言ではありません。
下記に載せた資料は2Pickに新弾のカードの提示率が高い新弾ボーナスがあることを示しているものです。
今となっては当たり前と認識されている知識はさに選手の所属していたグループの検証結果が元になっています。現在でもシャドバ公式では攻略情報となる2Pickの仕様は公開されていない為、さに選手の知識と検証が2Pickの基本となっているわけです。
↓筆者の知る中で最古の2Pick攻略記事(2017年1月)。これもまたさに選手の所属するグループの方によるものであり、2Pickだけでなくシャドバの攻略記事の文化もまたここが1つの出発点となっています。
プレイスタイル
カードの能力から効果処理まで様々な挙動・仕様を把握するデータマン気質。練習段階から蓄積している戦績表から感覚に囚われない安定したリーダー順位決定を確立している選手でもあります。
プレイングは盤面トレードに重きを置くことで着実にアドバンテージを積み重ねる勝てる試合を確実に拾う堅実なプレイヤーです。
とここまでが我々視聴者の感じるさに選手の印象でした。
しかし最近の対戦では積極的にリーダーの体力を攻めるアグレッシブなシーンも度々見られるようになり、勝てる試合を落とさない選手から負け試合を勝ち試合にひっくり返すポテンシャルを秘める選手へとパワーアップしました。
2Pickの歴史の中でも最古参にあたるプレイヤーのさに選手ですが彼の進化はまだ止まりません。
今期のプレイにも要注目です。
ベストバウト
さに選手のプレイ方針の変化が垣間見えた1戦。2Pickの場ではあまり使うことのない《マウンテンドール》アクセラレート運用で短期的に攻め入る選択をしました。
結果的に勝利とはなりませんでしたがこの試合を境に積極的な攻めを選択肢に入るようになり、さに選手のプレイに新たな光が感じられた1戦でした。
福岡ソフトバンクホークス ゲーミング
oya (📺openrec)
全フォーマットのプレイヤーからその実力を認知されている血液型不明の男。oya選手です。
oya選手は福岡ソフトバンクホークスゲーミングのチャレンジ枠として加入した選手です。2Pick・構築問わず非公式レーティングで結果を出していたことからその実力はアマチュア時代から知られており、プロになってほしい人物として挙げられることもよくありました。
当時から一般論からは少し外れたリーダー順位や6回以上のプレイ要求されるゴールドレアカード《豪風のリノセウス》を2Pickで疾走させるなど不思議なプレイをよく目にしていました。
一見異端に見える行為ですが、そこには彼の経験に基づいた理論が存在ししっかりと結果として表れていることは現在の彼の活躍が示しています。
そんなoya選手ですが、チャレンジ枠の少ないチャンスをものにし選手として契約されます。今回のプロツアー1戦目にも参戦することが確定したことからもチームからの信頼が感じられ、これからの活躍も非常に楽しみな選手となっています。
プレイスタイル
傾向として早期決着を見込める攻撃的なプレイングをよく取る選手ですが、本質は環境に応じた適切な戦い方を選択できるオールラウンダーな選手です。独自の上達論やクラス観を環境早期から確立しており、それを他者に伝える言語化能力の高さも普段の配信から感じることができます。
oya選手の言語化能力について筆者の中で印象的な配信が下記配信の1:29:30〜からのウィッチ解説
新弾が始まりまだ2週間ほどの時期に関わらずアディショナル環境でも通用するウィッチ観を紹介していました。
《大地の魔拳》が最優先にしたいほどパワーの高いカードであることや《ルインソーサラー》の7コスト運用に懐疑的な要素があることをここで知った2Pickerは少なくないと思います。
総じてあらゆる環境で高いアベレージを見込める選手であり、年単位で結果を出さなければならないプロルールに求められる才覚を持っている選手といえます。
ベストバウト
プロリーグチャンピオンシップ優勝に繋がる魂の1戦
《パラディンパンダ》の生存力を高めた盤面コントロールで見事勝利を収めました。
この他にもoya選手の使用したエルフ戦やドラゴン戦などベストバウトに登場しており、oya選手の実力の高さを感じられます。
かゆ (📺openrec・YouTube)
シャドバプロリーグが生んだ努力の人気ストリーマー。かゆ選手です。
かゆ選手は福岡ソフトバンクホークスゲーミングの2Pick枠として加入した選手です。アマチュアチームは『KBS』に所属しており、かゆ選手自体も2Pickレート上位に名前は連ねつつ構築がメインであるプレイヤーという認識でした。
かゆ選手の最大の特徴はその配信時間。ほぼ毎日長時間かつ同じ時間に配信を行うルーティーンをプロリーグ期間中も欠かさず行っており、プロ選手として大事なスポンサーの宣伝活動を最も視聴者に見える形で行っている選手と言えます。
勝負事の結果は必ずしも努力に伴うわけではありませんが、努力の積み重ねは人の心を必ず動かします。
かゆ選手のひたむきな努力は確実にシャドバプレイヤーに伝わっており、多くのファンを獲得しています。その人気は対戦中に表示される有利不利を示すオーディエンスvoteが敗北した段階でもかゆ選手有利側に傾いていたほど。
人気面だけではなく実力面においても2Pickレート1位やプロ選手とのローテーション対決での勝利など数多くの結果を出しているかゆ選手。
昨シーズンの結果を大きく上回る結果を期待できます。
プレイスタイル
曖昧な考えをなくし検討結果をしっかり導きだす。というかゆ選手が配信で表示する言葉の通りじっくりと時間を掛けて最適解を選ぶ正統派2Pick選手です。
即決定したくなるような行動に関しても1度思考のクッションを挟む形が意識に根付いており、デッキ内のカード1枚1枚に理由意味づけをしてデッキ作成を行います。
デッキ内の情報を見落とし難いプレイヤーであり、時間を掛けるほど最適解を見つけられる形が取れている理にかなったプレイヤーと言えるでしょう。
ベストバウト
かゆ選手が初勝利を飾った1戦。
これまでの結果や重圧から苦しい精神状態だったと思いますが、逆境を跳ね除け勝利を収めました。
試合全体として分岐は少ないゲームではありましたがこの試合はかゆ選手とファンの方にとって大きな力となった1戦だと思います。
横浜F・マリノス
しーまん (📺openrec)
横浜生まれ横浜育ちの生粋のハマピッカー。しーまん選手です。
しーまん選手は横浜Fマリノス発足時の2Pick選手です。
プロ選手の中で数少ない社会人として働きながらプロ活動をしている兼業で選手をしています。
高校・大学では野球を行っていたこともありスポーツの関連の深いマリノスとはとても相性が良く、プロ選手の中でも早い段階でシャドバプレイヤーではないファンができた選手でもあります。
マリノスサポーターの方に当時応援メッセージをもらっていたツイートが印象的でした。
プレイスタイル
長期戦を得意とする選手です。
盤面のフォロワーの処理を徹底する事で負け筋を最大限カットし、好機をじっくりと耐えて待つ粘り強さがしーまん選手の強みとなっています。
またプロリーグ戦績を見た際に当時の下位リーダーに当たるクラスでの勝利を何度もしており、この事から少ない時間でも効率良く練習ができていることが伺えます。
前シーズンはバーサ選手が全試合担当し出場機会は減っていますがバーサ選手のツイートで一緒に調整していることが明言されているので今後の出場は十分考えられます。
ベストバウト
20-21シーズン終盤の1戦。30分にも渡る長期戦をしーまん選手がものにしました。
序盤は劣勢状態だったはずが、いつの間にか優勢へと覆っており長期戦でも集中力を切らさないしーまん選手の胆力と切り返しのタイミングを逃さなかったことが勝因となりました。
バーサ (📺YouTube)
プロリーグ参入は福岡ソフトバンクホークスゲーミングの2Pick選手として加入。チーム優勝を経験したのち、現在の横浜Fマリノスへと移籍し前シーズンは最高勝率2Pickerとして結果を残した選手です。
プロ選手の中でも配信頻度は高く、ゲーム内に囚われない動画の作風が魅力の選手です。過去には役者を志していたこともあり、ゲーム内の動向をネタにした寸劇は演じ分けが器用にされているとても面白い作品が多いです。
配信や動画内ではおどけた様子やパフォーマンスを見せるバーサ選手ですが、挫折を練習量で乗り越える超が付くほどの努力家です。
毎シーズン恒例となっているフォレスト選手との32先。配信で10時間を超える対戦は普通の人なら1回やるのもしんどいものを毎期やることができるのは普段からの練習があり、そしてフォレスト選手に勝つという強い気持ちがあるからこそです。
バーサ選手の姿勢は他チームの2Pick選手からも『バーサなら心の底から祝福できる』という発言が出るほど。私達視聴者には見えない多くの努力を重ねながら表で笑顔は絶やさないプレイヤー。それがバーサ選手です
プレイスタイル
プロリーグでの経験を経てプレイスタイルが大きく変わった選手です。
SHG時代はデッキ内で決めたコンセプトを一貫してプレイする1点集中型な形体をよく取っていましたが、マリノス加入後はランダム効果を見てからプレイ方針の変更や、過剰な盤面処理をしないことで自分の勝ち筋を複数パターン作るプレイなど相手の読みにくい深みのあるプレイが良く出るようになりました。
これはプロ選手になってからも配信内外問わず練習する姿勢による賜物だといえます。
またプロリーグ参入時から変わらない持ち味として自ターンの時間の使い方上手さはバーサ選手の特徴です。
攻撃時や進化時、効果付与の際に起きるタイムラグなどShadowverseには入力を受け付けないタイミングが発生していますが、これらを上手く嚙合わせると疑似先攻入力のように操作時間の短縮が行えます。
バーサ選手はこの操作が非常にスムーズで時間内にプレイを収めるというシーンが良くありました。いつでも見れるものではありませんが、次回のプロツアーで見れる機会があればぜひそこにも注目してみて下さい。
ベストバウト
SHG時代の優勝を決めたスコーピオン回も好きですが今回はこちらをチョイス。oya選手による強大なバフドラゴンにロイヤルで挑む試合です。
上手く言葉にできないのですがマリノス加入後のバーサ選手はプレイの幅が広がり、勝てる試合が増えたように感じます。
この試合もバフ量が高いドラゴンに対して確定除去をいつ使うかという難しい問題があるのですが、その後のプレイで立て直しに成功しています。
よしもとゲーミング
keisuke3 (📺openrec)
ハードラックとギャグが似合う男、keisuke3選手です。
keisuke3選手は元々FPSゲーム『Overwatch』のプロであり、チームの解散に伴いシャドバプロへの転向をした異色の経歴の持ち主です。
当時の交友は現在でも続いており読者の中には有名配信者の配信やFPSの大会でkeisuke3選手の名前を見たという方もいるのではないでしょうか。
プロリーグ開幕時は2Pick経験0からのスタートでした。そこから圧倒的な練習量とゲームセンス、そしてプロ経験者のノウハウを駆使して一気に成長。現在はトップクラスの実力を持つ2Pick選手になりました。
プロリーグ発足時から2Pick専門として対峙する機会の多かった『さに選手』との試合は伝統の一戦と銘打たれることもあり、プロリーグの歴史は2Pickプレイヤーkeisuke3の軌跡と言っていいでしょう。
プレイスタイル
特定の戦法やレンジに拘らず、完成したデッキに応じた立ち回りを行える。柔軟なプレイスタイルの持ち主です。
特筆すべき点としてはミスが他の選手より少ない点が挙げられます。
推測ですが公開情報の見落としが殆どないことからターン開始時に確定情報の整理が素早く、そこからプレイを組み立てられているからではないでしょうか。
1シーズン通してほぼ1位リーダーが出なかったり、対面が上振れたりなど何かと不運な印象を受けるkeisuke3選手ですが、確かなプレイングの高さを持っているため是非そこにも注目して欲しい選手です。
ベストバウト
《想像の具現化》から想像を絶するカードをプレイされる怒涛の展開を冷静に対処し勝利を収めた1戦。
進化権を使い切った状態を維持することで警戒を解き、ここぞのタイミングで決め切る賢さと冷静さは普段から情報が整理されてるからこそ生じる余裕があるからなのかもしれません
レバンガ☆SAPPORO
真春 (📺openrec)
後手4の申し子であり、5連敗からチーム優勝に導いた立役者の一人。真春選手です。
レバンガ加入当初の真春選手は構築選手として採用されていました。MPランキング覇者の経験のあることからも納得の選抜でしたが、チームは開幕5連敗という最悪の滑り出しをしてしまいます。
この流れを打破すべく真春選手は2Pickへの転向を決意。元々ランカーということもあり回数をこなすことに慣れていたことやkeisuke3選手同様、実績のある選手へのコーチングを受けたことで一気に才能を開花。
チームの年間総合優勝を決めた立役者となりました。
プレイスタイル
デッキ段階からある程度方針を定め、ゲーム中は数ターン先まで見据えた一手を打つことが多い丁寧なプレイングが特徴。試合中の指先確認は真春選手の特徴の一つです。
そしてもう一つの特徴が進化ターンに強いカードを確実に使用すること。
別にプレイスタイルではないが真春選手の後攻4ターン目に破壊されたプレイヤーは多い。
このnote投稿時の最新弾『EoP~天象の楽土~』環境でもリーシェナのような進化時に強力なカードが存在するため、誰がこの餌食となるかはファンとしては気になってしまうところでしょう。
ベストバウト
開幕5連敗を喫したレバンガの6節目、真春選手は2Pick転向した2戦目の試合でもあります。相手は当時、各チームを蹂躙していた経験豊富な2Pickerさに選手。
ここで真春選手が勝利を収めたことでチームが大躍進。チャンピオンシップでも再びさに選手を破りチーム優勝へと大きく貢献しました。
蓮華 (📺openrec) ※アナリスト
レバンガのみ2Pickにアナリストを採用しているため蓮華さんの紹介の前にアナリストの説明をします。
アナリストはプロツアールールブックの2.2.5にて以下のような記載があります。
要は選手として参加はできないものの一番近くでサポートを行える人物ということです。
もちろん2Pickの実力も高いプレイヤーですが、実際に戦う選手ではないのでここでは蓮華さんの略歴をご紹介
プレイスタイル 略歴・人物像
蓮華さんはシャドバサラブレットという言葉がよく似合います。
なぜなら彼の所属しているアマチュアチームW's(ウィズ)は公式でも取り上げられるほど有名な構築チームであり、RAGEをはじめとした様々な大型大会で結果を残しています。
更に過去所属していた2Pickチームはフォレスト選手・Rob選手・しーまん選手が在籍していたチームであり高いモチベーションで2Pickが出来る環境でした。
そして彼の2Pickの師匠ともいえるプレイヤーはJCG歴代最高優勝回数の称号をもつウルズさんであり、蓮華さんは多くの2Pick知識をウルズさんから吸収していました。
蓮華さんのはいわばその時代の最高の環境で研鑽をし続けているプレイヤー。プロリーグ発足当時から『プロの世界で戦いたい』意思を表明し続けていたことからも今後選手として登場する日も近いかもしれません。
蓮華さんのnote。2Pick以外にも環境終期にくる特殊フォーマットに関する情報も揃っています。
今回は以上となります。プロツアーは前回のプロリーグより競技シーンに近く、個人の活躍がスポットに当てられたものになると思うので非常に楽しみです。
私のnoteではプロリーグの見どころまとめたものを投稿しているおり、今回のプロツアーでも似たような記事を作成予定です。そちらも見て頂けたらとても嬉しいです。ここまで閲覧いただきありがとうございました。
RSPL関連記事・マガジン
シーズン開幕の2Pick戦まとめ
プロリーグ・プロツアーの2Pick関係noteはこちらのマガジンにまとめる予定です
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