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私がどうやって広東語通訳者になれたのかを紐解いてみる(63)- 香港・マカオでの旅行番組案件 -

香港とマカオでの旅番組撮影にて。

『デラックス過ぎる香港・マカオの旅』

某旅行社のスポンサード企画。今後コーディネイションされる方の為にハッキリ言いましょう。こういう企画は本当に気を付けた方がいい。

自社ツアーで使いたいスポットや店を必ず入れろと指定してくるのは良しとしよう。でもそれならアポは自分達できちんと取ってください。中途半端なところで投げられても困ります。

旅行社なのに香港・マカオでのバスの手配できないってどういうこと?自分たちで手配できないならあれこれ条件付けないでください。

日本からの出張者と香港の現地ガイドが撮影に引っ付いてくるのはやめてください。ガイドのくせに店も道もわかっていない、それなのにバスの行先を勝手に指示して間違った方向に車が回ってしまい時間ロスしてアポイントに遅れた。

撮影のコーディネイションはツアー旅行と全く違うのだから知ったかぶりして勝手な指示を出さないでください。

カメラ回ってるのに傍でずっとお喋りされたら撮影できないでしょ。カメラ構えたらどいてください。映り込んで邪魔だから。

しかしクルーは良い人達だった。プロの仕事をしてくださったし、楽しく撮影を進める術を知っていた。

突然の「ここで撮影したいんです!場所探してください!」がやはり出て来た。番組司会者がその昔出演した映画『無問題』のその同じ場所で撮ってビックリさせたいと。

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一応の目処は付けつつ「ロケ地王」の友人に速攻 WhatsApp する。ものの数秒で返事が来る。ホンマに頼りになるやっちゃ。多謝王生。

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そして・・・

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ここも撮影したいと言われたが時すでに遅し。随分前に無くなりましたよと。まあこれは私の分野ですから即答ですわ。

Bruce Lee Café の当てが外れたので、その代わりにこちらゴンピン昂坪360市集のお土産物屋で我が李小龍會の商品をガッツリ映して頂いた。岡村氏へのお土産はウチのシャツをお買い上げ。ウチのシャツをお持ちの龍迷は岡村氏とお揃いだよ。今となっては良いんだか悪いんだか。

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私は高所恐怖症だってのに、ディレクターのロケハンと撮影本番の2度もゴンピン昂坪360に乗せられて心臓が破裂しそうだった。

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このバーチャル・ゲームもモニターを見ているだけでも眩暈がした。もう二度とゴンピン昂坪360には乗らないしゴンピン昂坪360市集にも行かないぞ。ゴンピン昂坪360撮影には非常に協力的で良くして頂いたけれど、心臓止まるからもう二度と行かない。

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この時、ちょうど端午節だったので上手い具合にドラゴン・ボート龍舟が撮影できたのはラッキーだった。

そしてマカオへ。これよ。

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これまた心臓バクバクな撮影。私は飛ばないがコーディネイターなので当然撮影現場には一緒に行くわけで。

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バンジージャンプの準備完了したところで芸人さん半泣き。それをゲラゲラ笑いながら撮るカメラマンは高所もなんのその。

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芸人さんマジで顔面蒼白。唇に色が無くなっている。「顔面蒼白」ってこういうことだったのね。カメラマンは「オレもバンジー台まで出ていい?」と言ったと思ったら了解をもらう前にすっ飛んで行っちゃった。この台に出る人は万が一の為に保険に加入しなければならないのだけれど、用紙に記入してからにしてください!と言う間も無く飛び出して行って芸人さんを撮ったり真下を撮ったり。私はタワーの中からこの写真を撮り彼らを見守っていたのだけれど、当然前面ガラス張りのタワーなので心臓が止まりそうだった。

『魅惑のマカオ新八景』

長らくの世界遺産30箇所では飽き足らなくなったマカオ観光局が新プロジェクトとして打ち出したのが『マカオ新八景』。

それをオトナ女子が巡る旅という企画。

「龍爪角」という場所はかなり辺鄙な場所なので、こんなチャンスでも無ければなかなか行けない。ありがたい番組だった。

なかなか面白い撮影クルーだった。クルーは日本から、女優さんとスタッフは台湾から。皆さんお泊りはやはりこちら。

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台湾からの女優さんはこちら。誰だかわかりますか?

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『血觀音』の林夫人だよ~!

私の疲れ切ったボロボロの顔は見ないでいいのでジャケットにご注目!龍哥の生誕75周年記念 Bruce Lee Enterprises と GIORDANO のコラボ限定版!プロデューサーさんが「うわっ!カッコイイー!俺も欲しい!」「限定ものなのでもう無いんですよ」「じゃあそれ売ってくれない?」と2日間の撮影期間中何度も「売ってくれ」攻撃を受けたという代物。

ということでコーディネイターの仕事はここで一旦終了。また香港電影人に戻る。

ちなみにこの時期に登録して仕事を受けていたコーディネイション会社は現在消息不明なので、私の一連の記事を読んで香港・マカオのコーディネイターを探したい場合は直接私に連絡をください。(続)

(註)トップ画像は『デラックス旅』の時のカメラマンさん。龍哥の銅像を撮りに行ったのに「オレも記念撮影させてくれよ!」とちゃっかりポーズを取るお茶目さん。

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