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散歩香港116 < 沙頭角(3)/ Chung Ying Street 中英街 Shun Hing Street 順興街 Tin Hau Temple at Yim Liu Ha Village 鹽寮吓村天后廟 >

いよいよ、私的沙頭角メイン・ポイントの中英街。

この、おじいちゃんがゆったり歩いている部分も、柵の右側の人がわちゃわちゃいる部分も地続きの中英街。しかし、おじいちゃんの側は大陸(に繋がる検問)で、柵の右側が香港。

「禁區通行證に中英街に入ってはならないと書いてある者はここを越えてはならない」と書いてある。

確かに「中英街に入っても良い」ではなく「入ってはならない」と書いてある。

「中英街に入っても良い」人たちはここでチェックしてもらって通過する。ここを好きに通れる人は限りがあるので、ここの阿sir や Miss もすっかり顔馴染みらしく、帽子被ってマスクしたままママチャリ乗ってる女性なんか、Hi~! って感じで片手を軽く挙げただけで通過してたもんね。

柵の奥は強化ガラスの壁になっている。

入り込める一番奥まで行ってみた。

向こうに見えている素敵な建物は大陸側。

すぐ目の前なのに近付けないもどかしさよ。ガラスを通して写真を撮るから反射や映り込みが出る。ガラスにカメラをぴったり引っ付けたら反射しないのかな。まぁこの反射があることで、ガラスで仕切られている感が出るのでこれはこれで良し。むしろ仕切られている感あってこそ、だよね。

右上に見えている店の電話番号が138始まり。大陸だ。

電話番号の下の張り紙が目を引く。

「只限香港居民出入」つまり香港側の住人だけが中英街の大陸側に出入りできる、と。つまり、大陸人はここから香港側に出て来てはならない、ということなんだね。しかも張り紙が香港側に貼ってある。大陸側の人間がひっぺがすことは出来ない。

そして見つけてしまった!「中英街1號」!さっきから「香港居民のみ出入り可」の張り紙を夢中で撮っていたのだけれど、その向こうにある店舗が本当の「中英街一號」だった!期せずして見つけて大興奮してしまった。

なぜなら。『中英街一號』という映画がある。もちろん純粋な港產片である。香港では上映できない。なので大阪アジアン映画祭2018で上映された際、監督の Derek Chiu 趙崇基はQ&Aで感極まって涙した。私はその作品のQ&Aを客席で聴いていた。通訳担当しなくてラッキーだった。監督の隣で話聴いていたら舞台上で絶対に監督と一緒に泣いてしまうから。そしてこの作品はグランプリを獲った。とても思い入れ深い作品。

かろうじてガラスの壁が無い部分から撮った「中英街一號」。これはこれで建物として朽ち方の美しさが良い。

そして中英街香港側どん詰まりにある金熙海山酒樓で昼食。

ここの二階から中英街の大陸側を見下ろせる。

この建築中のものは香港側。

金熙海山酒樓の二階の大テーブルに座った。皿の柄が統一されていないのがまた良い。

「Sophieさんは魚香茄子煲が好きなんだよね?」と言われ、文句なく魚香茄子煲を注文。ここのは魚香茄子豆腐煲。これと白飯あれば満足。

海鮮粉絲煲。粉絲煲も白飯に合う。

油麥菜と香煎墨魚餅。全部美味しかった。また沙頭角に来れたら、またこの酒樓に入ってしまうかもしれない。

散歩香港115 < 沙頭角(2)/ San Lau Street 新樓街 Sha Tau Kok Publik Pier 沙頭角公眾碼頭 >の続きで碼頭から戻ってきて順隆街の方へ回る。

鹽寮吓村天后廟があった。海に出る民が住む場所には必ず天后が祀られている。

しっかりしているけれど優しい樹に守られている。

「六合彩で$2000万当てさせてください」ってお願いしたら「そんなお願い私にすんな」って怒られた。仏像って心の中でお願いごととかすると表情で返事してくれるんだよね。

天后廟の目の前に観音様がいた。ので、六合彩はこちらにお願いした。

この景色で『追捕 /Man Hunt』の撮影に使った兵庫県たつの市室津漁港を思い起こした。

そして沙頭角街市に入ってみる。小さい。圧倒的に小さい。平日昼間だからなのか、もう営業していないのか、開いている店が少なかった。

そして沙頭角村の公屋外観を見学。エリアの塊ごとにヴィヴィッドな色が塗られている。緑のエリア。

緑の公屋が黄色の地面に映える。

上階はバルコニーがある。バルコニーの無い G/F 地上階の住民は洗濯物を外に干している。

洗濯物はやっぱり外干しが良いよね。

色のついていない建物は私人樓だと思われる。

紫のエリア。

道をぐるっと回って

ピンクのエリア。

ピンクのエリアの對面が先ほどの紫のエリア。

ピンクの公屋の向こうの方に見えているのが大陸側、深圳。

この草地なのか沼地なのかをぐるり囲む通路が敷いてある。草地の向こう側まで歩くと、深圳がもう手の届くところにあると教えてもらった。しかし今回は蚊に噛まれて恐ろしいことになりそうなので止めておいた。寒くなって蚊がいない季節になったら、この通路を歩いてみたい。

オレンジのエリアは巴士小巴總站の向かい側辺り。

ということで、初沙頭角は結構駆け足で巡った。約3時間。帰宅してから郵政局でもらったガイド・ブックを見ると、大体の場所は巡ったものの、更にじっくり見たら面白そうな解説もあり、沙頭角の美味いもの紹介もありで、次はもっとじっくり一日かけて巡ってみたい。私と一緒にここで丸一日じっくり巡れる人募集。

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