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3/19(土)アミノバイタルカップ3回戦 vs学習院大学 マッチレポート #20

福岡で桜の開花も観測され、もう春がすぐそこまで迫ってきている3月19日、我々はアミノバイタルカップ3回戦、学習院との一戦に臨む。

前週は都立大との2回戦。トーナメント独特の緊張感、そして公式戦初戦であることから硬さがなかなか取れず前半はスコアレスで折り返すも、後半開始早々、土井が均衡を破る。その後は上智ペースで試合を進め終了間際には途中出場の菅がとどめの一撃。2-0で3回戦へと駒を進めた。

対する学習院は2回戦で桜美林を3-0と一蹴。お互い新シーズンになって1部のチームとかち合うのは初めて、という一戦。関東進出へ王手をかけると同時に、リーグ戦の前哨戦という意味でも、お互い勝利が喉から手が出るほど欲しい一戦だ。

そんな重要な一戦でピッチに送り出されたラインアップは以下の通り。

大山 朝生(新4年/#30/GK/専大松戸高校)
中尾 竜吾 (新3年/#72/DF/國學院高校)
三井 慎司 (C)(新4年/#82/DF/藤枝東高校)
関 大陽 (新4年/#6/MF/湘南ベルマーレU-18)
小堀 耕太郎(新4年/#38/MF/桐蔭学園高校)
土井 源也 (新3年/#26/DF/國學院久我山高校)
大山 諒(新4年/#88/MF/武南高校)
堀口 大翔 (新3年/#52/FW/専大松戸高校)
菅 雄太郎(新3年/#55/MF/八千代高校)
野田 祐成 (新3年/#48/DF,MF/國學院久我山高校)
羽鳥 颯 (新4年/#17/MF/昌平高校)
サブは以下の通り
鈴木 陽太(新3年/#37/MF/市立橘高校)
星野 航太 (新4年/#79/MF/小田原高校)
新田 聖人 (新3年/#28/GK/市立金沢高校)
長田 輝 (新4年/#91/DF/小金井北高校)
大橋 陽生 (新2年/#39/MF/桐蔭学園高校)
伊藤 大心 (新4年/#78/MF,DF/國學院久我山高校)
林 陵(新2年/#20/DF/桐蔭学園高校)


上智陣地が向かい風を受ける中、キックオフ。

4分、左CKを獲得すると、羽鳥のボールは誰も触れずファーで待っていた三井の足元へ。三井はこれをループ気味で狙うも、これは枠に入らず。

上智はボールを保持しながらチャンスを窺い、学習院は高い位置で奪ってのショーとカウンターを狙うという構図が続く。

20分、左サイドの連携から流れていた堀口がライン際でボールを持つと、グラウンダーのアーリークロス。これをニアで大山が合わせるもGK正面。

27分にもカウンターから大山がカットインしてシュートを放つもこれもGK正面。

44分には学習院に決定機。自陣右サイドを崩されると、GKと1vs1に。相手が狙い澄ましたシュートを放つも、これは大山が右足に当てるパラドン。スコアレスで前半を折り返す。

後半開始前、ハイタッチするイレブン

後半、上智は羽鳥に代えて伊藤、土井に代えて鈴木を投入。

9分、試合が動く。自陣左サイドでのスローインで相手に抜け出されると中央へスルーパスを通される。GKと1vs1を難なく沈められ0-1。先制点を献上してしまう。

反撃したい上智であったが、2分後自陣でのミスから右サイドを攻略されクロスを上げられると、ファーサイドで相手に合わせられあっという間に2点差に。序盤の連続失点で厳しい戦いを強いられることに。

反撃のチャンスを窺う上智。

20分、相手のバックパスに対して堀口が猛然とプレッシング。相手GKのボールをかっさらい、入れ替わり無人のゴールが目の前に。するとたまらず相手GKがファウル。PKを獲得する。このPKを野田がきっちりと相手GKの逆を突き、残り25分、1点差に詰める。

このゴールで流れは上智に。ボールの保持率を高めペースを握るも学習院の守備の前に決定的なシーンにはなかなか至らない。

33分、後ろでボールを回し、野田から大山へロングボール。左サイドでこれを受けた大山がカットインからのシュートでファーサイドを狙うもこれはバーの上。

36分、学習院のチャンス。またしても自陣でのミスから右サイドを割られると、クロスを上げられ、これをボレーシュートで合わせられ、GKが触るも弾ききれず敗戦がほぼ決定づけられる1点を献上。

残り10分、諦めずに戦い続けるも、ゴールは遠く、1-3のままタイムアップ。アミノバイタルカップという舞台からは3回戦で姿を消し、関東への今季最初で最後の挑戦権を失うことになった。


新チーム発足から積み上げてきた後ろから丁寧にボールを運んでいく、というところに関して、1部のチームにもある程度通用する部分もあるということは示せた。そこに対しては一定の評価を下してもいいだろう。しかしながら結果は1-3。完敗以外の何物でもない。関東への挑戦権は失ったが、都リーグの開幕前に、1部のチームの厳しさと自分たちの未熟さというのを知ることができたというのは大きなチャンスとも捉えられる。この敗戦をシーズン終了後に振り返った時、ただ関東への道が閉ざされた敗戦となるか、チームが都リーグで大きくジャンプするための踏み台としてとらえることができるかはあと2週間、4月3日のリーグ初戦までの自分たちの振舞い次第である。どこまで現状ある1部のチームとの差を埋められるのか。下を向いて歩いている時間なんてものはもう残されていない。天国か地獄かを分ける大事な大事な2週間になることに違いない。

敗戦となったゲームで気を吐いたのは堀口。カウンターを食らえば、ディフェンスラインまでプレスバック、ハイプレスを仕掛けるとなれば持ち前のスピードと高いインテンシティで相手を苦しめ、PKを獲得しチーム唯一の得点を演出。90分を通して、守備の一手目として存在感を示し、ハードワークし続けた。攻撃時に決定的な仕事ができなかったという課題はあるものの、今季上智の最前線を担える器量は十分に示せたはずだ。押しも押されぬ大エースであった池田が卒業した今、守備の一手目として、前線の"傭兵"からペナルティボックスの"騎士"へ、もう一皮剥けてそのエースの座を射止めることができるのか。大きな期待がかかる。

今年の"No.9"になれるのか、期待がかかる堀口

以下出場選手のインタビューです。

堀口 大翔 (新3年/#52/FW/専大松戸高校)

・ゴールシーンを振り返って
FWとして結果が求められていたので相手のミスもあったが、PK獲得という形でチームに貢献できたことは良かったと思います。

・今後に向けて
この試合で個人、チームの課題が明確に分かったと思うのでリーグ開幕戦で少しでも完成度を高められるよう日々練習に取り組もうと思います。

三井 慎司 (C)(新4年/#82/DF/藤枝東高校)

キャプテンマークを巻いた三井

・今日の試合を振り返って

・良い部分が見出しづらい苦しいゲームになりました。悔しいという気持ちしかありません。これでアミノバイタルカップは終わってしまったのでもうどうにもならないですが、もっとこの大会を戦いたかったというのが率直な感想です。

・今後に向けて
オフシーズンで積み上げてきたものは確実に僕達の中にあります。その事を疑わずに、90分の中で持っているものを発揮するという部分により拘っていかなければいけないと思います。足りないところを挙げればキリが無いですが、良いシーズンを過ごすためにリーグ開幕までの残り2週間を大切に過ごしたいと思います。そして開幕戦の東京農業大学に思い切ってぶつかっていけるよう、日々のトレーニングから要求し合ってより良いチームにしていきたいと思っています。僕達はもっとやれると思います。少なくとも今後、こんな簡単に負ける試合を二度としてはいけません。

次のゲームは4月3日(日)、東京農業大学との東京都大学サッカーリーグ1部の開幕節である。ついに長く険しい戦いのゴングが鳴る。無観客での開催となるので、Player!、Twitterでの熱い応援よろしくお願いします!

文責 新3年 小熊 崚介

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