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6月5日(日)東京都1部リーグ第10節 vs國學院大学 マッチレポート #26

気づけばもう6月。梅雨の足音も聞こえてきて、時の流れの速さを嘆く声も聞こえてくるような、そんな6月の1週目、我々はリーグ戦第10節、國學院との一戦に挑む。

前節は東経とのマッチアップ。一進一退の攻防であったが、前半終了間際にいい位置でのFKを与えるとこれを沈められリードを許して前半を折り返す。後半、反撃に出たいところであったがなかなかギアが上がらず、0-1でタイムアップ。不完全燃焼、という言葉がぴったりの90分でチームは泥沼の5連敗となってしまった。今節でこの連敗地獄から抜け出し、浮上のきっかけをつかめるのか。

対する國學院はここまで4勝4敗。序盤こそ好調だったものの、中盤に差し掛かる8節、9節で連敗を喫している。連敗をストップし昇格争いに踏みとどまるためにも勝利が欲しい一戦だ。

小堀 蓮太郎 (1年/#71/GK/桐蔭学園高校)
中尾 竜吾 (3年/#72/DF/國學院高校)
関 大陽 (4年/#6/DF/湘南ベルマーレU-18)
大山 諒(4年/#10/MF/武南高校)
小山田 直人 (1年/#26/DF,MF/昌平高校)
伊藤 大心(C) (4年/#4/MF,DF/國學院久我山高校)
古山 悠人(3年/#80/DF/新潟高校)
坂田 涼(4年/#3/DF/駿台学園高校)
鈴木 陽太(3年/#37/MF/市立橘高校)
中村 宥翔 (1年/#42/DF/桐蔭学園高校)
神田 辰丸 (4年/#14/MF/國學院久我山高校)

サブは以下の通り
新田 聖人 (3年/#28/GK/市立金沢高校)
大池 哲太(2年/#34/DF/小松川高校)
金本 滉平(4年/#11/MF/専大松戸高校)
土井 源也 (3年/#19/DF/國學院久我山高校)
岩藤 陸 (3年/#33/DF/多摩大聖ヶ丘高校)
小笠原 可成斗 (1年/#77/MF/東京武蔵野シティU-18)
伊東 泰星(1年/#38/FW/国際基督教大学高校)


空を厚みのある雲が覆う中、13時過ぎに上智ボールでキックオフ。

前半6分、上智はセカンドボールを回収するがパスミスで相手の選手が抜け出す。小堀が飛び出し対応すると相手のシュートはポストに当たり難を逃れる。

8分、相手最終ラインから長い斜めの縦パスが入る。それを中盤がうまくフリックして、相手フォワードが抜け出しゴール。上智はファールを主張するが判定は覆らず。先制点を奪われてしまう。

17分、古山から小山田に繋ぎ、小山田が右足でクロスを上げるが跳ね返される。

1分後、上智のビルドアップのミスからシュートまで持っていかれるが、ここは小堀の正面でしっかり防ぐ。

飲水タイムを挟んで27分、中盤でフリーとなった國學院大がスルーパス。伊藤が懸命にスライディングでクリアしようとするが触ることができず、パスを受けた相手がゴールに流し込み2失点目を喫してしまう。

33分、大山が相手のミスを見逃さずボールを奪うと切り返して伊藤にパス。パスを受けた伊藤が相手キーパーの股を抜くシュートですぐさま1点返す。

伊藤の今季初ゴール


34分、小山田がフリーキックを獲得。神田が直接関に合わせるが関のヘディングシュートは枠を外れる。

その直後、上智のスローインからボールを奪い國學院のカウンター。中に切り込みシュートを打たれるが、ディフレクションあってポストに当たり難を逃れる。

その後上智は鈴木を土井に変え、前半終了。ハーフタイムを挟み後半へ。

1-2での折り返し


後半立ち上がり國學院大の猛攻を受ける上智だがなんとか凌ぐ。

11分上智。小山田が前を向いてボールを受けると中尾にスルーパス。ペナルティエリアまで侵入するがシュートは打てない。

16分、セカンドボールを拾った相手がペナルティエリアに侵入しシュートを打つが小堀がしっかりとキャッチ。

18分、上智は伊藤に変えて小笠原を投入し、逆転を狙う。

20分、高い位置でパスカットし、ボールを奪った國學院がシュートまで行くが小堀の正面。その2分後には後ろから止めにいった関にイエローカードが出される。

28分、上智。大山に変えて伊東を投入。さらに攻撃、プレスのギアを上げにかかる。

32分、國學院がクリアボールに反応し抜け出すと上智ディフェンスを振り切りエリア内へ。そのままファーサイドにシュートを突き刺され再び2点差に離される。

35分、國學院。ゴールキックからビルドアップで中盤まで繋ぎ、うまく反転してラストパス。パスを受けた選手が流し込み4点目。

43分、國學院にエリア内でうまく入れ替わられ、シュートを打たれるが小堀がファインセーブ。弾いたボールを再び打たれるがそれもストップ。

46分、國學院がコーナーキックを獲得。巻いたボールでピンポイントに相手に合わされ失点。試合終盤に立て続けに失点してしまう。

最後まで得点を狙い続けた上智だったが相手ゴールを破ることはできずタイムアップ。上智はこれで開幕6連敗となった。


1-5というスコアでの6連敗。開始早々から主導権を握られる苦しい展開であった。しかし2点差に突き放されたのち、相手のミスをつきそれをゴールに結びつけ、1点差に詰め寄るとそこから3失点目までは明らかに上智の時間帯であった。課題であった最終局面で、近い距離間でテンポよくボールを動かしながらペナルティエリアに侵入し、シュートまであと一歩というところまでは持って行けたが、その一歩があまりにも遠く、結局シュートはゴールとなった前半の1本のみ。前節に比べ改善の兆しは見せたものの結果には結び付かなかったという印象だ。チームの状況はどうあれど、時計の針は止まらない。必ず土曜日には次のゲームがやってくる。限られた時間のなかで前を向いて、ほんの少しでも毎日積み上げていくしか道はない。ここで折れてしまうのか、しぶとく少しづつでも何かを積み上げていけるのか、まず1勝という目標に向けて、チームの真価が問われる。

このゲームで、2人の1年生がデビューを果たした。

1人目は小笠原だ。東京武蔵野シティU-18からやってきたニューカマーは後半18分にピッチに送り出されると、持ち味である繊細なボールタッチやスキルの高さを随所に見せたものの、反撃の狼煙を上げるチャンスメイクや決定的な仕事をするには至らず。ほろ苦いデビューとなった。中盤ならどこでもできるポリバレント性も兼ね備える77番はデビューを果たしたというだけでは満足しないはずだ。停滞感漂うチームに新たな風を吹き込めるか。

チームに新たな風を吹き込めるか


もう1人は伊東。28分にデビューを果たすと、前線のターゲット、そしてハイプレスの旗手を担うも、こちらも大きなインパクトは残せず。まだまだ粗削りな部分はあるものの、その体躯とメンタリティは上智に足りなかったピースである本格派ストライカーそのものである。開幕から今まで続く、ゴール欠乏症の特効薬としての期待がかかる。

ゴールの量産に期待がかかる


以下出場選手のインタビューです。

小笠原 可成斗 (1年/#77/MF/東京武蔵野シティU-18)

・今日の試合を振り返って
今までJrリーグなどの公式戦に関わってきましたが、都リーグの試合で強く印象を受けたのは止める、蹴るの基礎的な技術です。今まで通りのプレスでは相手に何もプレッシャーを与えられないと思い、必死に食らいつきました。しかし、それでも剥がされてしまう場面が多々見られたので、チーム全体としてより組織的に守備をする必要があるなと感じました。今試合では息してなかったですが、次はやっちゃいます。

・今後に向けて
やっちゃいます。

伊藤 泰星(1年/#38/FW/国際基督教大学高校)

・今日の試合を振り返って:
本日の試合を振り返って私がまず思ったのは決して戦えない、歯が立たない相手ではないということだ。もちろん、途中出場なところもあるが、フィジカル面では決して劣っていないと認識できた。一方で、競り合いや前からのプレッシャーの部分でより高い強度で今後突き詰めることができると感じた。また最後まで私自身シュートを打つことができなかったのでその本数を増やして得点を決めたい。

・今後に向けて
決して劣ってる訳ではないと分かった今、次回以降はFWとして相手を抑えて勝ちに貢献できるように頑張りたい。また國學院戦ではシュートが0本に終わってしまったこともあり、まずシュートを打つこと、それに加えて得点を奪うことをより求めていきたい。FWとして得点を奪うことが上智の勝ちに貢献できると考えるので、普段の練習から常に得点シーンにこだわりたいと思う。

次節は6月11日(土)12時半から、亜細亜大学とのマッチアップ。是が非でも連敗を止めたい試合。無観客での開催となるので、Twitter, Player!での熱い応援よろしくお願いします!

文責
3年 小熊 崚介
1年 長谷川 陸

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