見出し画像

8月31日(水)東京都1部リーグ第2節(延期分)vs成蹊大学 マッチレポート #35

朝晩は風が心地よく、秋の足音はもうすぐそこまで来ている、と感じさせるような8月の最終日、我々は成蹊との一戦に臨んだ。

前節は亜細亜との1戦。一進一退の攻防を繰り広げるも相手の圧力と、雨あられのように放り込まれるロングボール、クロスで徐々に流れを明け渡すと、終盤は防戦一方に。それでも間一髪で防ぎ続けたが、ラストプレーでPKを献上。これを沈められ、すんでのところで勝ち点1が手から零れ落ちていってしまった。

成蹊とは今季初のマッチアップ。消化試合数の少ないがゆえ、現在は下位に位置しているが上位陣とも互角に渡り合うなど、実力は折り紙付き。上智としては再開後の連敗は何としても避けたいところ。ここで勝ち星を挙げて上位陣に食らいつきたいところだ。

スカッドは以下の通り。

小堀 蓮太郎 (1年/#71/GK/桐蔭学園高校)
関 大陽 (4年/#6/DF/湘南ベルマーレU-18)
大山 諒(4年/#10/MF/武南高校)
伊藤 大心(4年/#4/MF,DF/國學院久我山高校)
髙野 陽(C) (4年/#5/DF/県立川和高校)
中村 宥翔 (1年/#42/DF/桐蔭学園高校)
古山 悠人(3年/#80/DF/新潟高校)
小笠原 可成斗 (1年/#77/MF/東京武蔵野シティU-18)
三井 慎司(4年/#82/DF/藤枝東高校)
神田 辰丸 (4年/#14/MF/國學院久我山高校)
菅 雄太郎(3年/#18/MF/八千代高校)

サブは以下の通り
来栖 巧弥 (2年/#12/GK/日立第一高校)
林 陵(2年/#20/DF/桐蔭学園)
土井 源也 (3年/#19/DF/國學院久我山高校)
佐藤 蒼太(1年/#78/MF/駒澤大学高校)
堀口 大翔(3年/#52/FW/専大松戸高校)
小山田 直人(1年/#26/MF/昌平高校)



17:30に成蹊大学ボールでキックオフ。

前半3分、いきなり成蹊大学がチャンスを迎える。上智大学のファールにより、いい位置でフリーキックを獲得。中にボールを合わせ、ヘディングシュートを打たれるもの枠をとらえず、ピンチを切り抜ける。

さらに後半7分、上智大学が自陣の深い位置でボールを回していたところボールを失い、そのままシュートに持っていかれる。しかしGK 小堀のファインセーブにより難を逃れる。

ここまでなんとか守ってきたが、ついに試合が動いてしまう。後半12分、ゴールから少し離れた位置で不意にこぼれたルーズボールを相手選手がダイレクトシュート。このシュートがゴール右隅に突き刺さり、スーペルゴラッソを決められる。

ここから波になった成蹊大は猛攻を仕掛け、上智大ゴールに迫る。上智大学も体を張ったディフェンスで決定的な場面は作られせないが、厳しい展開となっていく。

ここで更なる追い討ちを喰らうことになる。前半29分、自陣ペナルティエリア内で敵と競り合った関が敵との接触により頭部から出血、一時ピッチを離れることになる。上智はしばらくの間10人で戦うことを強いられる。

前半45分、上智大学は前半のうちに追いつくために前線からプレスをかけていく。そして、ペナルティエリア付近でボールを奪取。小笠原がラストパスを出すが、相手ディフェンスに阻まれ、得点に結びつけることができない。

そしてアディショナルタイムにはペナルティエリア付近でフリーキックを獲得。クロスを上げるが、中と合わずチャンスを活かしきれない。

これが前半最後のチャンスとなり、0-1で前半を終える。前半はなかなか攻撃チャンスを増やすことができず、苦戦を強いられたので後半に巻き返しを図る。

ビハインドでの折り返し


後半、上智は関に変えて林、伊藤に変えて小山田を投入し、逆転を目指す。

後半最初のチャンスは成蹊。4分、センターバックからフォワードへ素早い縦パスを送られると、振り向きざまにミドルシュートを打たれる。しかしこれは枠外へ。

ボールを持つ時間は作れるが、なかなか前進出来なかった上智。しかし6分、小山田がボールを受けると味方とのワンツーで相手を剥がし、遠い位置から左足でシュート。これがゴール左下隅に吸い込まれ上智が同点に追いつく。

同点ゴール後の歓喜の輪


勢いに乗る上智はその1分後、左サイドで細かく繋ぎ、小山田が右サイドの中村へパス。中村が右足を振り抜くがこれは相手ディフェンスに阻まれる。

その後も上智がボールを握る時間が長くなり、徐々に成蹊陣内に入るシーンが増える。成蹊は交代カードを2枚切り、流れを変えにくる。

飲水タイム前、上智はコーナーキックから何度か際どいシーンを作られるが、しっかりと掻き出し得点を許さず。

飲水タイム後、上智は小笠原にかえて土井を投入。もう1段階ギアを上げて逆転を目指す。

しかし後半27分。エリア内での接触がファールになり、PKを取られてしまう。これを沈められ、再び1点を追う展開に。

成蹊の勢いは止まらず31分、上智陣内深い位置のスローインからエリア内に侵入され、シュートを打たれるも、これは土井がブロック。しかし37分、左サイドからのクロスのこぼれ球を、ボレーで直接決められ、手痛い3点目を許してしまう。

なんとか反撃したい上智は1分後、菅のスルーパスに抜け出した大山がシュートを放つもの、これは惜しくもゴール右に外れてしまう。

その後も諦めずに戦い続けるもゴールは遠く、1-3のままタイムアップ。悔しい敗戦となった。



序盤から徹底してキック&ラッシュを行う相手に手を焼き、前半にスーペルゴラッソで先制点を許す苦しい展開。それでも前半35分ぐらいから攻撃が円滑に回りだすと、途中交代の小山田が後半途中に入部後初ゴールで振り出しに戻す。その後エンジンの回転数をあげて、相手を飲み込みたい上智であったが決定打は繰り出せず。逆に押し込まれ始めるとPKで勝ち越され、37分にはダメ押し点を取られ、万事休す。手痛い1敗となった。攻撃の正確性、守備では同じ形で2点を食らうなど、課題が多く顕在化したゲームであったが、幸いまだシーズン最終盤まで改善の期間はわずかながら残されている。まさしく正念場となるシーズンラストだ。

このゲームでは途中出場となった2人にフォーカスを当てたい。1人目は林だ。チームの屋台骨であった関が頭部の負傷で前半だけでの交代を余儀なくされる。スクランブルでの出場となった。攻撃面では持ち前のスキルとセンスを生かし、最後尾からボールの回しを前半よりスムーズにし、勢いを与えた。しかし守備面では逆転のPKを献上。悔しい結果に。しかし通用する部分、自信につながる部分も多くあったのは事実。不動のCBコンビに風穴を開ける存在になれるのか。


もう一人は小山田。後半開始から投入されると、右サイドの狭いエリアで持ち味を発揮。そして近い距離間でのパス交換から左足でのコントロールショットで入部後初得点ともなる殊勲の同点ゴールを奪って見せた。すべてのプレーを高水準でこなし、存在感を発揮しながら決定的な仕事になかなか絡めなかった小山田だが、待望の初ゴール。” 上智のペドリ “は最後の7試合、ゴールとアシストでチームを勝利に導けるのか。大きな期待がかかる。


以下出場選手のインタビューです。

林 陵(2年/#20/DF/桐蔭学園)

・今日の試合を振り返って

久しぶりの都リーグでしたが、そこまで緊張することなくプレーすることができたと思います。そんな中で、微妙な判定ではあったものの、PKを与えてしまい、DFとして失点に絡んでしまったことは、大きな反省だと感じています。

・今後に向けて

残り7試合となった今シーズンですが、まだ自分にとっては不完全燃焼なシーズンなので、後悔のないように目の前の試合に向かって取り組んでいきたいと思います。応援のほど、よろしくお願いいたします。

小山田 直人(1年/#26/MF/昌平高校)

・今日の試合を振り返って

1点ビハインドで前半を折り返したので自分が流れを変えてやるという強い気持ちをもって後半頭からピッチに入りました。結果としてずっと欲しかった初ゴールを同点弾という形で決めることができたのは素直に嬉しかったです。ただ、セカンドボールの対応など課題が多く残る試合になったので修正していきたいです。

・今後に向けて

リーグ戦も残り少なくなってきているのでここから全勝で終われるようにチーム戦術へ意識をもちつつも、ゴールを自分が決めて勝利に導くんだという強い自信をもって結果を残していきたいです。

次節は9月4日(日)12時から、玉川大学とのマッチアップ。会場非公開
、無観客での開催となるので、Twitter, Player!での熱い応援よろしくお願いします!

文責
3年 小熊
1年 長谷川
1年 渡邊

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?