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「入部してよかった」4年・河野 雄太

こんばんは、大学サッカー通算で相手のゴールより自陣のゴールにボールをぶちこんだ数の方が多い4年の河野 雄太です。長いようで短かったサッカー人生がついこの前終わってしまったので、今までのサッカー人生を振り返りつつ感じてきたことを書きたいと思います。もし長かったら、読まなくても大丈夫です。
 
中高大とサッカー人生を振り返ると常に日の当たらない人生だったと思う。高校では同期の上手かった選手たちがほぼ引退してしまい、夏の選手権予選に運良く出場できただけでそれ以外はほぼメンバー外だった。大学でもサッカーをやろうと思ったのは、ちゃんと自分の実力で試合に出たいという悔しさや、もっと上手くなれるかもしれないと思ったからだ。ただ、実際に入部して練習を続けても成長している実感は無かった。それどころか周りの上手い選手たちにビビッて、失敗を恐れるようになりいつの間にかサッカーが嫌いになっていた。
 
今振り返ると、他人と競争して負けることが怖かったんだと思う。周りを見ると自分より試合で使える選手たちが真剣に練習に取り組んでいて、彼らには頑張っても勝てないだろうな、といつの間にか諦めるようになっていた。自分より何倍も上手い選手たちが日々努力する姿を見ると、如何に自分が無力なのかを痛感する。毎日の練習が辛くて周囲に部活の愚痴を言いまくっているのに、部活を辞める勇気もない。現実から目を背け、脳死で練習をする日々。
 
意識が変わったのは(変わるまでが長すぎたが)3年生の10月頃だったと思う。当時Cチームのリーダーをやっていた4年生の引退が迫り、来年のCチームのリーダーは河野がやるんじゃないかという声を耳にするようになった。キャプテンなどの人前に立って周囲を引っ張るような人間ではない自分は、まあどうせ自分じゃなくて同期の誰かが何とかするだろうと甘く考えていた。しかし先輩が引退し自分たちの代の運営が始まると、恐れていたことが現実になり、シーズンが始まった最初の一か月は本当に地獄だった。BとCの合同練習が春休みに続いたが、Bにいた同期5人ぐらいで運営が上手くできず毎日愚痴ってたことが懐かしい。
 
その時期は松村やかじこうがキャプテンをやってくれていたが、典君がOBコーチとしてBを本格的に見始め、BとCが完全に別チームになってからは精神的にキツかった。Cのキャプテンを自分が担当することになったのだが、練習メニューの説明やタイムマネジメントはおろか、選手たちを集合させることも出来ない。チームとして良い雰囲気も作り出せず、リーダー的な役割は何一つ果たせていなかった。一人で勝手に背負い込んだ結果、部活が死ぬほどつまらなかったし、何もうまくいかなかった。
 
そんな日々が変わるきっかけになったのは、サタデーvs一橋大戦の試合後だった。
一緒に出場した同期の松村が、当時怪我していたAチームの古宮をCチームの監督として連れてきてくれた。彼は監督として独自のメニューや戦術を作ってくれたし、そのおかげで選手全員が成長してチームとしての一体感も出てきた。後輩の野田や三井などもCの運営に協力してくれた。Bチームと紅白戦をしても勝つことが増えてきたし、Cの選手たちから「自分たち強くなれてる気がします」と言われたときは本当に嬉しかった。
 
でも何よりも嬉しかったのは、色んな人たちがCのことを気にかけて一緒に協力してくれたことだ。上のカテゴリーの人が下のカテゴリーにこんなに尽くしてくれていたのは前代未聞だと思う。直接言う機会は無かったかもしれないけど、感謝しています、ありがとう。
 
だからこそ、ようやく部活が楽しくなってサッカーがまた好きになったのに、ここで引退してしまうのが悔しい。もっとこのチームで戦って、サタデーも勝ちたかったし、上手くなってBチームの主戦場であるアイリーグに絡めるぐらいの選手になりたかった。
 
チームや仲間のためにちゃんと頭を使い、毎日の練習に目的を持って必死に取り組めば、選手としてだけでなく人としても成長できる環境がこの部活にはある。それに気付くのが遅すぎたなと今になって反省している。
 
自分の意識次第で、部活を面倒くさいものから楽しめるもの変えることが出来るし、腐っている時間が本当に勿体ない。もし部活辞めたいな、だるいなと思っている人がいたら一回死ぬ気で部活を頑張ってみてほしい。そうしたら、いつの間にか毎日練習に行くことが楽しみになっているはずだし、主体的に取り組めるはずだと思う。
 
マジで大変だった4年間だったけれど、こんな貴重な経験は普通の生活じゃ無かっただろうし、部活をここまで続けて良かったと心から思います。本当にありがとうございました。
 
最後に
後輩のみんなへ、こんな下手くそな先輩と一緒にサッカーをやってくれてありがとう。来季は1部で強い相手ばかりだけど、上手い選手ばっかりだから絶対いい結果が得られると思う。
特にBとCの人たちは、しょうもない運営をしてしまってごめんなさい。でも、この1年間が充実していたのはみんなのおかげです、本当にありがとう。
 
同期のみんなへ
4年間一緒にサッカーができて本当に楽しかった。キツすぎた4年間のサッカー生活を乗り越えられたのは、みんながいたからだと思います。1年の時の学年粗相ランや練習前のしょうもない話、同期との飲み会、くだらない話をした帰り道など、本当に楽しかったし貴重な瞬間だったと引退して気づいた。もっと遊びとか飲み会に参加すれば良かったと後悔しています。自分が被っていた代のどの代よりも、個性豊かでおもろいやつが多くてサッカーが上手いやつがいて最高の代だった!社会人になってもたまには遊びましょ!
 
次は、同じ田都会(来年以降も存続させてください!)のメンバーで二子玉川をこよなく愛し、鶏胸肉と白米をタッパーに入れて持ち運びするトレーニー系SBの松村 勇人です!

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