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7月17日(日)東京都1部リーグ第13節vs東京農業大学 マッチレポート #30

厳しい猛暑が続き、このまま夏本番かと思いきや梅雨が戻ってきたように、ぐずついた天気が続いた。そんな7月の中旬、我々は東京農業大学と今季2度目の対戦に臨んだ。

前節は学習院との一戦。前前節、初勝利を挙げた上智は前半勢いそのままに攻め立てると、菅が先制点をゲット。しかし後半は風上に立つ学習院の猛攻を受ける。11分に追いつかれると、その後はさらなる猛攻にさらされるも、小堀を中心にゴール前で身体を張り続け、勝ち点1を死守。課題は残るものの、この試合で最下位を脱出した。

対する東農はここまで5勝1分5敗とまずまずの成績。上位前線に食い込むためにも、上智相手に取りこぼしは許されないだろう。

前回のマッチアップは約3か月前の開幕節。五分五分の締まったゲーム展開であったが、後半途中に東農が連続得点。その後ATに1点を返すも反撃及ばず1-2で敗戦となった。立場も状況も全く違う中で挑むリターンマッチ。オープニングゲームの雪辱を果たせるのか。

スカッドは以下の通り。

小堀 蓮太郎 (1年/#71/GK/桐蔭学園高校)
関 大陽 (4年/#6/DF/湘南ベルマーレU-18)
大山 諒(4年/#10/MF/武南高校)
小山田 直人 (1年/#26/DF,MF/昌平高校)
伊藤 大心(4年/#4/MF,DF/國學院久我山高校)
神田 辰丸 (4年/#14/MF/國學院久我山高校)
野田 祐成 (3年/#48/DF,MF/國學院久我山高校)
菅 雄太郎(3年/#18/MF/八千代高校)
鈴木 陽太(3年/#37/MF/市立橘高校)
髙野 陽(C) (4年/#5/DF/県立川和高校)
中村 宥翔 (1年/#42/DF/桐蔭学園高校)

サブは以下の通り
来栖 巧弥 (2年/#12/GK/日立第一高校)
大池 哲太(2年/#34/DF/小松川高校)
金本 滉平(4年/#11/MF/専大松戸高校)
小笠原 可成斗 (1年/#77/MF/東京武蔵野シティU-18)
林 陵(2年/#20/DF/桐蔭学園)
三井 慎司(4年/#82/DF/藤枝東高校)



東農大ボールでキックオフ。

2分、東農大にファーストチャンスが訪れる。フリーキックを獲得すると左足で巻いてくるボールを上智ゴール前へ。しかしこれはキーパー小堀のクリアで難を逃れる。

10分、東農大。中央を突破しシュート、こぼれ球東農大FWが反応するが小堀が間一髪で先に触り関がクリア。

13分、上智大。右サイドで鈴木、中村、伊藤と繋いでボールは小山田へ。小山田が右足を振り抜くもこれは惜しくも枠外。

15分、上智大の鈴木がフリーキックを獲得。これを中村が野田に合わせ、野田が折り返すがクリアされる。その2分後、神田が菅に繋ぐと菅がミドルシュート。しかしこれは相手キーパーの正面に。

26分、東農大。上智は右サイドでボールを奪われ中央の東農大の選手に繋げられる。そのままミドルシュートを打たれるがこれは僅かに枠外。

29分、東農大。後方からのビルドアップで一気に上智のペナルティエリアに侵入するとマイナスにクロス。左斜め45°の角度でボールを受けるとそのままシュート。これがネットに突き刺さり東農大が先制する。

33分、再び東農大。激しいプレスで上智大からボールを奪ってペナルティエリアに侵入、折り返したボールを綺麗に流し込み追加点を奪う。

41分、上智大のクリアボールを拾った東農大は縦パスですぐさまバイタルに侵入。中央で受けた選手が丁寧なラストパスを繋ぎ、受けた選手が鋭く左足を振り抜いてゴール。上智大は東農大に3点目を許す。

その後上智大は何度か相手ゴール前まで迫るがシュートまでは繋げられず前半終了。

後半最初にチャンスを作ったのは東農大。前半2分。上智の左サイドでボールを奪い、そのままサイドを突破し、クロス。これに高野が対応、クリアし、難を逃れる。

その後数分間上智の左サイドを攻め立てるが、固い守備で得点を許さない。

今度は上智が反撃に出る。後半7分。中盤でボールを奪い、右サイドの三井にボールをつける。そこから三井が突破し、クロスを上げるがシュートにはつながらず。

しかしここから東農大の時間が続く後半9分ごろから続けてチャンスを作られてシュートを打たれる。上智も最後のところで体を張り得点を許さない。

後半15分バイタルエリアで相手に突破されシュートを打つ。しかし関が気迫のこもったブロックを見せ、チームを救う。ただボールが頭部に直撃したことで関が一度ピッチから出る。その直後のコーナーキックで一人多い東農大がニアで頭に合わせてシュート。ボールはそのままゴールに吸い込まれ失点を許してしまう。

その後は上智がボールを握る時間が増えたがバイタルエリアに侵入することができず、なかなか得点に繋がらない。

試合終盤、この上智最大のチャンスが訪れる。後半40分、小笠原からの抜群のスルーパスに金本が反応。キーパーとの一対一になりシュートを放つも、枠を捉えきれず。

その後、積極的に攻撃を仕掛けるが最後まで東農大の硬い守備を崩せず、0-4で試合終了。悔しい結果となった。



開幕戦よりも、スコア的にも内容的にも差を見せつけられる形となってしまった。こちらも立ち上がりこそチャンスを作ったものの、ミスを逃さない東農に先制点を許すと、その後も上智の中途半端なプレーを一つも逃すことなく、3得点。前半だけで試合を決めてしまった。後半もセットプレーから追加点を許し、終盤に1点を返すチャンスもあったもののモノにできず。ゴール前のクオリティ、そして五分五分のボールを刈り取り切る力は圧巻であった。
しかし幸いにもまだ中盤戦だ。いい流れであったここで、改めて一つ上の基準を知れた、まだまだ成長しなくてはならないということを知れたのはポジティブにとらえることができる。リーグは折り返し地点だ。上智は後半戦に台風の目になれるのか。

このゲームでキャプテンがついにピッチに帰ってきた。

昨季の最終節から戦列を離れていた髙野。キャプテンを任され、チームの先頭に立ちながらも、1プレーヤーとしてピッチに立てない歯がゆさを感じていたに違いない。そんな中でも気が遠くなるほどの治療、リハビリを経て249日ぶりに戦列復帰。背番号も小さくなり、左腕にはキャプテンの腕章が付いた。まだまだ体力的にもゲーム勘的にも本調子ではないものの、それでも常にチームの隅まで見渡し鼓舞すること、ハードさとクレバーさを両方兼ね備えるプレースタイルは不変。前半戦、苦しむチームをピッチの外で見るしかなかった歯がゆさ、悔しさを後半戦にすべてぶつける、押しも押されぬ”The Skipper”はチームを一つ上に押し上げる動力源になってくれるに違いない。

以下出場選手のインタビューです。

髙野 陽(4年/#5/DF/県立川和高校)

・今日の試合を振り返って

相手が強いということを認識した上でリスペクトしつつも勝つための準備をして臨みましたが、全ての面で上回わられ圧倒され続けた試合展開になってしまいました。
個人としても一選手として力不足を痛感させられたので素直に現状を受け止めて改善して次節以降に戦っていきます。

・今後に向けて

今日の試合でチームとしても個人としても学べたことはかなり多いと感じています。
ポジティブに捉えるなら後期の一発目で高い基準を知ることができたとも思えるので、その基準に達することができるように日々のトレーニングをより大切に臨んでいきたいと思います。
またディフェンスの選手としてまだ今季成し遂げることができていないクリーンシートを次節以降必ず達成します。

次節は7月23日(土)14:30KO vs立教大学@亜細亜大学。前期の雪辱を果たすことはできるのか。有観客での開催、感染対策をしっかりしたうえでのご来場をお待ちしているとともに、Twitter, Player!での熱い応援よろしくお願いします!

文責
3年 小熊 崚介
1年 渡邉 裕二郎
1年 長谷川 陸

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