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ガマ、のこと。

ガマってなんやねん。

ってお思いですよね。
もっと分かりやすいキャッチーなタイトル付けろよ、って。


少〜し'めんどっちー'お話になるかもだけど、
言いたいことはとっても単純。

ぼくの「将来の夢」のお話です。

前回の記事でお話しした「飛行機雲おじいちゃん」に続いて、
もうひとり、ぼくにとって大切なおじいちゃんのお話をしたいと思います。



それでは・・・  ガマ、のこと。

「ガマ」というのは、沖縄の方言で「自然にできた洞窟」という意味です。


筑紫哲也さん
という今は亡きジャーナリストさんが、このコトバをぼくに初めて教えてくださいました。
(※筑紫さんの論調については様々なご意見あるかと思いますが、
 ここでは、そのことはひとまず差し置いてお話を進めさせてください。)


太平洋戦争終盤、米軍が沖縄本島に上陸。
日本国土で初めて戦場と化した沖縄の地で、激しい戦いが繰り広げられます。

そんなときに、住民たちは「ガマ(洞窟)」に避難していました。

沖縄本島、読谷村という村の人々は、近くにあった
▷チビチリガマ
▷シムクガマ

という2つのガマに分かれて避難。
しかし、この2つのガマで、大きく明暗が分かれるのです。

チビチリガマに避難していた人々は、
『攻まりくるアメリカ兵に殺されるくらいなら、自ら命を立ってやる。』
と考え、
結果、肉親同士が殺しあう、という非常に凄惨な集団自決が行われました。

一方のシムクガマ。
チビチリガマと同様、アメリカ兵が攻めてきたにも関わらず、
こちらは対照的に多くの命が救われたのです。


なんで?

単純です。

シムクガマに避難していたとある兄弟が、
『アメリカ兵に捕虜として捕まっても、決して殺されることはない。』
と知っていたからです。

この兄弟は、以前ハワイに住んでいたことがあったため、
アメリカ事情についても詳しく、だからこそ、自決を覚悟する周囲の人々をなだめることができたのです。

そして、皆で自決をすることはなく、多くの人が投降を決意。
結果、たくさんの命が救われたということです。

※詳しくはこちらのホームページをご参照ください。
http://www.yomitan-kankou.jp/detail.jsp?id=76381&menuid=11954&funcid=3


このお話は、先に書いた筑紫哲也さんが、
出演されていた「NEWS 23」の中の「多事争論」という
彼自身のご意見を視聴者に問いかけるコーナーにて、お話しされていたことです。

これを見た当時、たしか、ぼくは小学5年生だったと思います。

だから、ソファの隣に座る父から解説を受けるものの、
全部をきちんと理解できるはずもありません。

思ったことと言えば、
▷物事を知らないってのは怖いことなんだな。
▷こんな大事なことをテレビで堂々と言える筑紫さんって、カッコいいな。

そのくらいです。

だけど、それ以来、
ぼくはそんな筑紫さんのような人を目指すようになりました。


ぼくは元々、めちゃくちゃ引っ込み思案です。

小中学校のころなんて、
答えが分かっていたとしても「もし間違ったら恥ずかしい」と自信がなく、
絶対に自分から手をあげて答えるなんてやってこなかった人間です。

だけど、自分の中で言いたいこと、主張はいつもありました。


だからこそ、筑紫さんのように

自ら声を上げて、自分の考えをしっかり言う。
みんなもたくさん物事を知って、自分の意見を育てて、周りの人と議論を交わして。
そんな風にして、もっともっと暮らしを素敵にしていきたいね。

なんていうような'メッセージ'を発することのできる人に、
心の底から憧れたんです。


まさに、「多事争論」。
たくさんの人がいる中で、みんなで一緒に幸せな生き方を考えていこうよ。

そんなようなことなんじゃないでしょうか。

前回の「飛行機雲おじいちゃん」のときと少し被りますが、
そこには、やっぱり

「深〜いやさしさ」

があったんじゃないかなと思っています。


そんなこんなで、ぼくの将来の夢、

・小学校の卒業文集「ジャーナリスト」
・中学校の卒業文集「ジャーナリスト」
・高校の時の適性検査(?)「ジャーナリスト」

大学では迷わず国際政治学を専攻し、ジャーナリズムの勉強をしました。


そして現在。
・・・気付けば、報道機関でお仕事をしています。


恥ずかしながら、さっきお話しした「ガマのこと」、
きちんと理解できたのは大学受験の勉強をしているころです。

だけど、きっとぼくの心の奥底には、
『なにかしら'メッセージ'を届けられる優しくて芯の強い人になりたい』
という思いが小学校のころから変わらず、ずーっとあったんだと思います。


ぼくのお仕事で、誰かひとりでも幸せになってくれればいいな。
いつか筑紫哲也さんみたいな'カッコいい'大人になりたいな。

なんてことを改めて考えながら、お仕事に向き合う日々を過ごしています。




ガマのこと、書きました。

少し'めんどっちー'お話になってごめんなさい。

だけど、noteを始めて3日目。
自己紹介がてら、ぼくの根っこにあるもの、

▷なまえ
▷小柴昌俊先生
▷筑紫哲也さん

のことは、ぜひお話ししてみたいなと思ったんです。


さて、次からはなにを書こうかね。

むずかしいことはあんまりだな。書いてて疲れるし。


では、また気が向いたときに。



おわり

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