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背中のタトゥー【バンコク】



就職して2年目の夏、
刺激のない毎日を送っていた。
明るい未来が見えない。
上司の顔がシんでいた。
私は仕事をやめて、
タイはバンコクに飛んだ。
理由は家の近くのタイ料理屋さん
が美味しかったからだ。

理由は薄いが、私の人生の選択は、                  楽しそうな方で決めている、まぁ適当なのだ。             

今回も特に何も決めず、適当に日本を飛び立った。           

たった5日間だけだったけど、私の人生感を大きく変えてくれたバンコク。

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歩き疲れてフットマッサージを受けようと店に入ると
寝転がった店員がYouTubeを見ながら
接客をしてくれた。
「見てみろよ」
私にもYouTubeを見してくれたのだ。
タイの言葉で歌っているアイドルのコンサートだ。
「サイコーだね笑」
不気味なメロディーに笑ってしまったこと。

道端で果物を売っていた
子供のキラキラの笑顔
話していると果物をくれた
「はい、どうぞ~」
「ありがとう~」
変な味だったが、
その子の笑顔と優しさに感動したこと。


夜、Breでお酒を飲んでいると
ふと、隣の女性の背中一面に
全身が青色の神様のタトゥーが入っていて
見とれてしまった。
「タトゥーみていい?」
「もちろん!私は芸者よ」
と言って快く見せてくれた。
大迫力の神様と深い藍色。
笑いながら見せてくれた背中のタトゥーが美しかったこと。

たった5日間だったけど
いろんな、出会い、ハプニング
何が起こるかわからない
ドキドキとワクワク。

私は旅のトリコになっていた。

今年の6月にチェンマイに行く予定だったが、コロナにより
行けなくなった。
さっき読んだ、古性 のち さんの
チェンマイのエッセイを読んで
絶対に行きたいと思った。
行かなければ。
私はタイという国が好きだ。
ほどよいユルさと、
会う人、みんな笑顔なのだ。
私のツタナイ英語と、タイの人の笑顔と
笑顔がヨユウで言葉を越えた。


私は旅のトリコになっていた。

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また、なんの気兼ねもなく
旅が出来るようになったのならば
私は世界を一周する。
そう決めた。
来年、再来年、
いつになるかわからないけど。
また旅ができますように。

今もたまにあの時見た笑顔とタトゥーを思い出している。


私たちは旅をやめられない


#私たちは旅をやめられない #TABIPPOコンテスト
#癒しのタイランド #関空  

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