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【連続小説】騒音の神様 69 花守、配送所で暴れる

偉そうな男に対して堺のオッチャンは、「すんまへん、すぐやりますんで。で、この人が今日手伝ってくれる盛山君です、」と盛山の方を見た。偉そうなリーダーは、「ちんたらしとったら、どつきまわすからな、さっさと動けよ、」と吐き捨てるように言った。盛山、盛山花守は何も言わずに荷物を運び出した。まさに山になっている荷物から重たそうな物を選び、行き先の住所別に分けて置いていく。住所別に張り紙が貼ってあり、それを見ながら荷物を置いていく。花守がどこに置いて良いか分からずキョロキョロしているときは、堺のオッチャンが「それはここやな。それはあの奥や、」と教えてくれた。二時間ほど荷物を運び、少し置き場に慣れて来た頃にリーダーが叫んだ。「違うやないか、どこに置いとんじゃ、ドアホ」と言って荷物を堺のオッチャンに投げつけた。小さな箱が堺の頭に当たり、飛んで落ちた。堺は、投げつけられた荷物の住所を見る。堺は「三丁目、間違ってましたか、」と言うとリーダーは、「三丁目は二丁目に置かんかい、月曜配達分やぞ、アホンダラ」とまた吐き捨てるように言った。堺は、「すんまへんでした」と頭を下げた。花守は、「その荷物は俺が置いたんや、」と言うと堺のオッチャンは「ええねや、ええねや、ワシの教え方が悪かったんや。言うて無かったもんな」と花守をなだめるように言う。その会話を聞いたリーダーが「なんか文句あんのか、黙って仕事せんかい」と言って花守を蹴飛ばした。堺のオッチャンは慌てて「すんまへん、すんまへん、ワシが悪いんで」と言ったが花守は止まらなかった。リーダーの体をひっ捕まえて、持ち上げ、荷物の山に投げ込んだ。ドカッ、バラバラと荷物が崩れる。花守は「偉そうにしすぎや」と言った。リーダーは荷物の山から立ち上がり、荷物を花守に投げつけた。「ぶっころしたらあ、アホンダラ。」

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