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【え??ここは田舎ですか?それとも昭和ですか?!!】ラテン系と結婚した日本人妻が思うラテンカルチャーの話パート①。

Hola〜!
今週は梅雨のシーズン真っ最中のマイアミ。
天気予報が全く当てにならないのもマイアミならでは!ということで今日も雨でお家でセルフマッサージして優雅な私でございます〜。笑

今日のお題はマイアミにいるからこその異文化、ラテンカルチャーの話。
ラテン諸国はとても数が多いですし、これはあくまで私の結婚生活で感じている文化の違いと、マイアミにいる移民の方々への私見です。

私の夫のジャンはベネズエラとイタリアのミックスで(南米のラテン諸国はイタリア移民が非常に多いのを結婚してから知りました!。)彼自身はマイアミ出身でいわゆる2世、彼の両親がベネズエラから移住しました。

どの結婚したカップルでも結婚した後に判明する事実、というのはあるはずです。結婚前に100%知っている、というのはあり得ないし、大体お互いカッコつけて何となく伝えてるけどキッチリと伝えていない、、、なんて言うのもザラでしょう。
私がマイアミに引っ越すまで理解をきちんとできていなかったのは、この紛れもないラテン系のカルチャーの理解度。マイアミには2度、結婚する前に訪れてとても好きな場所だったので、「マイアミに住めるぅ〜!」なんて能天気にポジティブに考えていたのも束の間、引っ越してからは「何じゃこりゃ!!」って感じの気持ちが爆発し、まぁ今日現在でも彼らの思考回路と文化に全くついていけていない私です。笑

ベネズエラは国の経済が不安定なため、移住率がかなり上がってるんですね。

日本からラテン諸国は本当に遠いので、日本にもラテン系の移民はそこまでいないと思います。一番馴染みがあるのはきっとブラジルとかでしょうか?
私の家族も実はブラジルに第二次世界大戦前に移住した家族がいて、現在はとても大きな家族になっています。
あとはNYにもラテン系の移民が多く、日本で出会うラテン系ミックスは大体NY出身の方が私の経験では多かったです。ただ、NYに住むラテン系とマイアミに住むラテン系も全然感覚と言うか性格が違います(と私は思っています)。
マイアミはラテン諸国に一番近い位置にあるアメリカだし、気候も似ているため、ほとんど生活スタイルを変えなくていい訳です。もちろん英語の壁やアメリカのルールには乗っ取らなければなりませんが、マイアミに来るとみんな肌で感じると思いますが、英語話せない人が半数いますっっ!笑
基本的にSpanishが話せれば生きていけるようになっていて、アメリカ全土でもラテン系の移民は( いわゆるヒスパニック、メキシカンも含める)1番多いので、カスタマーサービスやあらゆる公共のサービスもSpanishを選べるため、英語ができなくても生きていけるのです。

実際にほぼ毎日Spanishでガンガン話しかけられる場面があり、私が「No Spanish please!」と言うと、「え??アンタSpanish話せないわけ?」みたいなちょーガッカリした顔かチッとか舌打ちされるんですね。笑
もしくは相手も負けじと「 Spanish only! Spanish only!」とまくし立てられ挙句Uberの車が到着したのに目の前でキャンセルされたり、電話もガチャっと切られることも多々あります。
最初は「何でチッとかされなきゃいけないわけ??ここアメリカなんですけどっっ!!」とかジャンに不満を爆発させていましたが、4年も経つと嫌味っぽく言ってくる人には「 I am Japanese and speaking second language now, and are you asking to speak third language?(私は日本人で二カ国目の言語の英語を今話してるんだけど、あなたは私に三カ国目の言語を話せって聞いてるの?」とかサラッと笑顔でエレガントに突き刺せるように私も強くなりました。笑

これはイメージですが、本当にこんな感じです。笑

ラテン系の家族に関して、結婚するまで知らなかった事実としては「家族第一主義であり、全ての家族行事で家族全員で行う!」と言うのがどの家族も一般的と言うこと。日本とマイアミでジャンと遠距離恋愛をしていた時も彼が家族と仲が良いのは知っていましたが、「家族と仲が良くていいなぁ!」とほのぼのして感じていました、、、が来てみると予想を遥かに越えた「家族愛」がそこにはありました!
ここで言う「家族」は日本人の私たちからしたら「親と子供(一親等)」と言う感覚になるかと思いますが、、、甘い!!笑
ラテン系の家族は、従兄弟、叔父&叔母、姪っ子&甥っ子、、、と全てに派生しているのでとにかく大人数!!
ジャンの家族の場合は現在ひ孫などもいて、総勢24人!!!私とジャンを入れたら26人です。
その24人でThanksgiving、4th of July、バースデーはもちろんのこと、その他にも〇〇の発表会、卒業式、などあらゆる行事も家族全員行く、ということでもう毎週、毎月何かしらあるわけですね。(現に今、ジャンのママは明日の甥っ子の15歳のバースデーのために2日がかりで料理を仕込んでいます。)

1年目はコロナが続き、暇だったのでSpanishを習得しようとオンラインで勉強もしていたのですが、ちょっと覚えたSpanishを義母に話すと彼女は興奮して(多分嬉しかったのだと思いますが)ブワァ〜〜!!とSpanishが返ってきてしまい、あまりの返ってくる量に疲れ果てた私。笑
そして前述した家族行事も私は「結婚して彼の家族に入った」ので、待ってました!の如く「アスキ、〇日は〇〇の〇があって、〇日は〇〇の〇ね!よろしく!」と、もう私は参加する前提で勝手に会話が進みます。
行けば行ったで「アスキ、最近Spanish習っているのよ!」と義母が言い、この20人からSpanishが飛び交ってしまい、私は一年目は本当に全てのことにグルグルと目まぐるしくて参ってしまっていて、「Spanishもう無理!I don't know Spanish」って言えば静かになるからそれがいい、とソッコーでサジを投げたのでした。笑

直近の2年は私もVisaが降りて、仕事をし始めてやっと「あ、お義母さん、すいません、仕事があるので行けません!」と断る理由ができ(はい、、、これは私の妻業の策略です。笑)、ジャンも「アスキが行けないなら僕も行かない」と謎の便乗(ジャンもこれに関しては私に同意。笑)で、二人の欠席率がかなり目立つわけです。
そうすると家族からジャンにチクリと「仕事仕事って、家族が一番大切だよね?わかってる??」とお咎めがあるのです。
毎回チクチクとジャンは言われるので、本人は慣れていると言いつつも、私はものすごく可哀想に思い、ジャンに「あのね、私は日本人だから言うけど、人生でこんっっっっっなに家族に尽くしている男性に私は会ったことがないよ。日本なんて年に一回のお正月に顔あわせておしまいだし、理由があって行けないと言えば忙しいからしょうがないわね、で済むよ。だからあんまり自分を責めないでね。」と言うと、ジャンは子犬のような顔をして「アスキ、、、ありがとう、そう言ってくれて。なんかまだ足りない、まだ足りない、って言われているような気がしてさ。」と結局は肩を落としている姿はジャンも家族が好きだからこそのジレンマでもあり、本当にお国柄でこんなに変わるのねぇ〜と私も越えられない壁を感じてしまうのです。

母国の旗を家や車につけてる人もいます。

あとはこれは私の勝手な感覚ですが、マイアミにいるラテン人の方々はBe proud to be Latin(ラテン人であることに誇りを持っている)、 Be proud to be in USA(ラテン人でありながらアメリカに住んでいることに誇りを持っている)、と言うメッセージを感じます。それは声を大にして叫んでいるわけではありませんが、母国愛が強いのはもちろん、移民としてアメリカに移住して家族を作ったり、養ったりしていることに誇りやプライドを持っている感じが伝わってくるのです。
だから最初にマイアミに引っ越してきた際に、私は「村集落」のような感じに感じてしまい、私は外から来た「新参者」でしかも「あんたアジア人なの?え、日本人?だけどここはマイアミなんだからラテン流の郷に従いなさいよね!」っていう暗黙のメッセージをもらっているように感じていました。(実際にそういうことを面と向かって言われこともあります。笑)

このジャンの家族のこともそうだし、マイアミにいるラテン系の人の考え方もそうですが、「こうあるべき」というのが非常に強く、そこにはカソリックの宗教観も入っています。日本人でも「こうあるべき」はもちろん誰でもありますが、ただ日本人の場合は「空気を読む」、「相手を尊ぶ、理解しようとする」と言う感覚を他の国の人よりはるかに高く持っていて、「Emotional Inteligence(感情的知性)」が高い部類だと私は思っています。
なので、「郷に従え」と言うのは理解できても、新しい考えや違う考えに聞く耳を持たないところには私も東洋の考えを持つアジア人の移民としてはフラストレーションを感じることもありますし、特に日本人とラテン人では考え方にかなりのギャップがあるのも事実で、実際にマイアミに日本人の移民がこんなに少ないも納得できてしまいます。

ここにいる日本人の方のほとんどは大学からアメリカやマイアミにいる、気候が好き、などの理由の人が多く、私のように35歳まで日本に住んで移住、というケースはかなり珍しいです。
しかも日本でも関西から南の出身が多く(大阪などの方が多いです)、日本人でもストレートに言える大阪人などは確かに相性がいいかも、と思ってしまいます。私は東京のしかも原宿という特殊な場所で育ったため、アメリカが大好きでも最高とも正直思っていない中で移住したので、このラテン人の人々の「マイアミは最高だぜっっ!!」っていう感覚に「、、、そうですか??」と心の中で呟いたり、「俺たち、私たちって何てGreatなんだ!」という自画自賛にも「井の中の蛙大海を知らず、ですね」と冷ややかに見てしまったり、、、私も東京のクールさが抜けないわけです。笑

でもラテン諸国の経済状況や本当に苦しい思い、辛い思いをしている事実もわかっているので、そこからくる前述したBe proud to be Latin、 Be proud to be in USAの気持ちも理解できます。
ジャンのママも祖国への想いはアメリカに何十年いてもあり、彼女はそういう部分でジャンも理解できない(ジャンは2世なので)祖国への想いや孤独感、というのを私が持っていることを理解してくれています
私がマイアミに住むことやラテン人の考えに相容れない部分があるのも何となくわかっていて、ジャンと喧嘩したり、他人から何か言われたりされたりすると、「アスキ、日本に帰りたい?でもここにもアスキのことを愛している人がいるからね、忘れないで。」と言われ、何度もママの前で号泣したこともありました。

私は東京掲げて突っ走り中です。笑

そういうわけで、今時「嫁に入る」みたいな感覚が全くなかった私には「え、今2024年ですよね??なんなんだ、これ??」とこの昭和というか田舎というかラテン人のユニークなカルチャーに色々と慣れなくて疲れる部分もあるのですが、私を本当の娘のように暖かく迎え入れていることは自分の家族や友達がここにいない中でかけがえのないことでもあり、私も「無理です」と思いながらも、理解はしようと努めている毎日です。

そしてマイアミに住むラテン人には時として、「私はI'm proud to be Japanese!(私は日本人であることに誇りに思う!)」という感じで、私もマイアミにいようがどこにいようが日本人だし!という郷に全部従えなくても別にいいや、と開き直って暮らしている5年目です!

ではまた!Hasta Pronto!

マイアミにいて、アーティストとしての夢の実現のために日々精進しているので、応援したいな、と思う方、是非応援お願いします~! 皆さんのサポート無駄にしないよう頑張ります!