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思い出の味

昨日は娘たちの習い事の日。
車で送り、お迎えまでの間約1時間半を片道10〜15分かけて末っ子を連れて家に戻り、晩御飯の準備をし、また迎えに行く週一回バタバタな1日。

たまたま主人から、
「晩御飯は要らんわ」
と、LINEが。

よかったー焦らなくていい、ホッ。 

と、なると子どもたちのおかずを考えながらふと…

コロッケ買って帰ろう!

習い事が終わり、もう7時前。
お店空いてるかなぁと寄ると、閉店前に揚げた最後のコロッケ5つが。
50円おまけをしてもらって、ラッキー。

車を駐車場に停めて家に入ると、先に家に入っていた子どもたちが早速美味しそうに食べている。朝ドラの録画を観ながら笑

末っ子が
「これめっちゃ美味しいな〜。
5個やけど、アッパ(パパ)おれへんから、食べていい?」
横で次女
「半分こしよ!」

まだあったかくてホカホカのコロッケをテレビの前に出した小さなテーブルに集まってみんなで食べました。

そういえば…
昔習字の日はうちの玄関で一緒に習いに来てた親戚たちと一緒に市場で買ってきたコロッケ食べたことを思い出した。

長田区の下町、六間道にある丸五市場のお肉屋さんの揚げたてコロッケ。
習字が終わったら玄関前の段にみんなで座って食べた思い出の味。

今日、1年ぶりに先生に電話をかけたら病院に入院されていて、一年前より声に張りがなかった。
90歳を優に超えられているから予想はしていたものの…胸が痛かった。
引退されてからはあまり人に会いたがらなくて、5,6年お会いできなくてどうされているのかいつも頭の片隅にあった。

毎回電話をかける度に携帯から聞こえるプルルルとなる音にいつもドキドキしていた。
お元気かな、病気されていないかな、亡くなられていたらどうしよう…と。

電話越しに先生から

「ぜひ会いましょう。」

と、言っていただいた声に目頭が熱くなった。

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