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【いまこそ】オンラインゲームのガチ廃人経験者が語る、リモートワークで輝いた4つのスキル

オンラインゲームにログインすると、いつも仲間が待っていた。顔も分からぬ仲間と協力しながら、強敵を倒しに行く。ただそれだけなのに、何百、いや何千時間も投入していた。しかし仕事も忙しくなり、ゲームも引退せざるを得ない状況に。引退した途端、激しい虚無感に襲われ、あまりにも無駄な時間を過ごしてしまった自分を責め立てた。クソの役にも立たないことに時間を投じた自分を責め立てた。

時は移り、令和2年。新型コロナウイルスが流行し、リモートワーク化が推進される中、意外にもいまの状況に順応できている自分がいた。周囲が言うほど、“コロナ疲れ”もなく、むしろ生産性は出社していた頃より上がっている。なぜか。原因を探ったところオンラインゲームで培った4つのスキルがリモートワークで活きていると気が付いた。

(1)豊富なネット知識

オンラインゲームではネット環境が悪いと死ぬ。協力プレイを強要されるゲームなら尚更だ。「なぜネット回線を強化していないのか?」と、罵られるほどに。つまり、仲間の命を守るためにも快適なネット環境は必然だ。この知識はリモートワーク化に不安を抱える同僚の助けになっていた。事務的にネット環境をサポートするだけで、私のプライオリティは勝手に上がっていった。

(2)素早い判断力とタイピングの速度

リアルタイムに進行するMMO(大規模多人数同時参加型オンラインRPG)では、刻一刻と変化する状況に合わせ、秒単位で判断と指示伝達が必要だ。タイピング速度も重要で、キーの入力速度はパーティの生命線と言ってもいい。会社の会議室では口ごもっていた私だったが、リモート会議になってからは独壇場だ。あまりに無駄のないデジタルな判断とストレートな発言で、周囲は発言権を失っていった。

(3)マネジメントスキル

オンラインゲームではメンバーのログイン頻度やコンディションを把握したり、揉め事や色恋沙汰など、実にくだらない相談がゴミ山のように寄せられる。ことリモートワークでは、チャットや情報共有ツールを介してコミュニケーションを取るのだが、一般人は画面越しにモチベーションをコントロールしたり、いいトコロで会話を切り上げる術を知らないらしい。

(4)ストレス耐性

他人にアイテムを横取りされたり、レアな敵に遭遇できなかったり、とにかくストレスフルなのがオンラインゲーム。一瞬の優越感を得たいが為に、尋常ではないストレスに耐え抜く狂人に近いメンタルが必要だ。リモートワークでは鍛え抜かれたストレス耐性が存分に活かされており、大抵の不条理は我慢できる。何より画面の前に長時間貼りつくことがまったく苦ではないのだ。


【プロフィール】Game&Watch
新卒で入社したのはゲームの開発会社。約3年勤め退職後はカメラマン兼ライターとして人材業界の広告代理店に入社。ITやガジェット、ゲームが大好き。パソコンはお友達。テクノロジーのトレンドや働く意味を常に考え続けている。

「ITやモノづくりの世界を身近に感じてもらいたい」そんな思いでこのnoteを始めました。書き手は全員転職経験者。実体験にもとづくエピソードや、転職に役立つかもしれない小ネタ、気になるニュースなどをざっくばらんに更新していきます。気に入っていただけたら、ぜひサポートをお願いします!