小説における異なる言語の対話的共存——バフチンの『小説の言葉』を読む
ミハイル・ミハイロビッチ・バフチン(Mikhail Mikhailovich Bakhtin,1895 - 1975)は、ロシアの哲学者、思想家、文芸批評家、記号論者。対話理論・ポリフォニー論の創始者。オリョールに生まれ、ノヴォロシースク大学から転学、ペテルブルク(ペトログラード)大学を1918年に卒業。 ロシア革命後の混乱の中、匿名の学者として活動。スターリン時代に逮捕され流刑に処された後、モルドヴァの大学教師として半生を過ごした。バフチンの著作は多岐にわたるが、文芸批評、