孫子の分量と活用イメージ
こんにちは
孫老塾の石川です
如何お過ごしでしょうか?
今回は孫子兵法の分量【読み下し文】・構成、及び孫子が活用された時のイメージについてお話しします
1.孫子の分量
孫子の学習は、読み下し文を中心に行っていたので、その行数をカウントし、音読に要した時間を計測しました
使用書籍:新訂 孫子
金谷 治 訳注【岩波文庫】
・行数:386行
・音読時間:65分14秒
※行数、音読時間はいずれも読み下し文のデータ
※行数は個人的に数えてみただけなので、見落とし・重複があるかも、です
2.孫子の構成と読み下し文各音読時間
孫子は
全十三篇
から成り、各篇の内容は次のようになってます
計篇 第一
計とははかり考える意味
開戦の前に熟慮すべきことを考える
全篇の概略
行数21行:音読時間4分31秒
作戦篇 第二
軍を起こすについて、主に軍費のことを述べる
動員補充の計画にも触れる
行数20行:音読時間3分35秒
謀攻篇 第三
謀によって攻めること
すなわち戦わずして勝つの要道をいう
行数26行:音読時間4分42秒
形篇 第四
目に見えるありさまを形をいう
軍の形(態勢)について、
みずからは不敗の立場にあって、
敵の乗ずべきことを述べる
行数20行:音読時間4分26秒
勢篇 第五
勢とは個人の能力を超えた
総体的な軍の勢い
前には静的な形(態勢)について述べ、ここではその形から発動
する戦いの勢いについて述べる
行数22行:音読時間4分21秒
虚実篇 第六
虚とは空虚の意味で、
備えなく隙のあること
実とは充実で十分の準備を整えること
実によって虚を討つべきことを述べる
行数39行:音読時間6分53秒
軍争篇 第七
実戦中、敵の機先を制して、利益を収めるために競うことを述べる
行数27行:音読時間4分30秒
九変篇 第八
変は変化の意味
常法にこだわらず、事変に臨んで臨機応変にとるべき九通
りの変わった処置について述べる
行数18行:音読時間3分31秒
行軍篇 第九
軍を推し進める事に関して軍隊を止める場所や、敵情の観察
など行軍に必要な注意を述べる
行数42行:音読時間6分22秒
地形篇 第十
計篇第一で「三に曰く地」といった、その土地の形状に
ついて述べる
行数38行:音読時間5分30秒
九地篇 第十一
九通りの土地の形勢と、それに応じた処置について述べる
行数67行:音読時間8分37秒
火攻篇 第十二
火を使って攻撃することについて述べる
行数18行:音読時間3分17秒
用間篇 第十三
間とは間諜のこと
敵情をうかがうスパイについて述べる
行数28行:音読時間4分59秒
※行数・音読時間は読み下し文
※行数と音読時間の長さが比例しないのは、
私のその日の読むスピードの違い、調子の良し悪しに
左右された結果です
3.孫子が身についたかな?と実感するイメージ
孫子を熟読したり音読したりして、一通り学習すると、プライベート・ビジネスを問わず思わぬところで、孫子がちょっとは身についたかも?と思えるシーンが出てきます
例えば、
”この目標を達成する、問題を解決するには孫子だと該当する箇所はどこかにあったっけ?”
という形ではなく、
”この目標を達成する、問題を解決するには・・・(しばらくまたは数時間・数日考えて) あ、こうすれば上手くいくかも!
あれ、この方法は言葉や表現は違うけど、孫子であったような?”
という具合で、
自分で考えた結論や答えに、孫子の知恵が加わっていることに気づく
イメージです
4.まとめ
今回は、
1.孫子の分量
2.孫子の構成と読み下し文各音読時間
3.孫子が身についたかな?と実感するイメージ
についてお話しさせていただいて、
学習とその結果について、朧気ながらもイメージ浮かぶ事
を目的としました
次回は"孫子の内容は全てよく使う?”についてお話しします
最後までお読みいただき、有難うございました
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