四百二十四話 半透明の女の子

『デモンズファンタジア』

それは勇者軍と魔王軍の戦い…。

魔王軍の熾烈な戦いに手を焼いた王国は。

異世界より勇者たちを召喚した…。

それでも魔王軍をなかなか倒せず…。

魔王軍の四天王…。そして…。

魔王は強烈に強かったのである…。

そのとき光の勇者が召喚され…。

四天王を封印し魔王を斃したのである。

こうして王国には平和が訪れた…。

かに思えたが…。

魔王軍の残党と魔王の子が…。

また王国に脅威をもたらしたのである。

王は光の勇者を探し召喚するように…。

宮中魔術師たちに命令した…。

果たして勇者プレイヤーは召喚に応じ…。

四天王と魔王の子を斃せるのだろうか?

しかし、此度召喚された勇者は…。

かなり変わった勇者だったのである…。

『デモンズファンタジア』という。

VRゲームをやっている私たち…。

私、真島乃亜と…。

ズッ友の鈴木藍さんと2人で…。

軽くキャラメイクをした私たち。

種族はヒューマン…。

ジョブは召喚士にした…。

召喚士はモンスターを仲間にでき…。

召喚できるらしい…。

モンスターに戦ってもらって…。

楽できそうなので選んだのだ…。

藍さんは種族はエルフで…。

ジョブは戦士系の弓士であった。

キャラメイクが終わったので…。

『デモンズファンタジア』の世界に。

降り立った私…。

その後、お城に行って…。

王女と謁見するはずだったのだけど。

色々あって…。

謁見できなかったのだった…。

王女は光の勇者という…。

レベルカンスト勇者と…。

謁見していて…。

なんとその勇者たちは…。

前にバイトしていた喫茶店の。

店長と従業員の翼さんだった。

翼さんは私の初恋の人で…。

店長はおっかないので…。

会いたくない人なのであった。

私はレベル0だったので…。

王女と謁見できないと言われ…。

色々思うところはあったのだけど。

気を取り直して…。

城下町の外に出て…。

初めての狩りをすることに…。

街の外は草原になっていて…。

スライムというモンスターが…。

辺りをぴょこぴょこ跳ねていた。

スライムは最弱モンスターらしく。

私でも狩れるかな?と思ったけど。

私はバグかわからないけれど…。

レベル0だったので…。

反対にスライムに脚を取られて…。

転んでしまうのだった…。

その後スライムがいっぱい寄ってきて。

私の脚はスライムまみれになって…。

にゅるにゅるになってしまう…。

私は転んでしまって…。

スライムまみれになって…。

ニュルニュルなので…。

起きようと思っても…。

滑って起き上がれない…。

仰向けで寝ているような…。

格好になってしまうのだった。

着ていたローブは…。

いつの間にか脱げてしまって。

私は下着だけの姿になっていた。

全身スライムまみれになっていて。

水色の半透明の液体のような…。

スライムの身体は…。

冷たくてひんやりしているのだけど。

私はスライムに食べられないか…。

心配なのであった…。

大丈夫食べませんよ…。

という女性の声がした…。

振り向くとそこには…。

青くて半透明な…。

女の子がいるのだった…。

長くて腰まである髪の毛?

も半透明なスライムで…。

顔も身体も半透明…。

それは紛れもなく…。

スライム娘だったのである…。

このVRゲームは…。

女の子モンスターが多いと…。

運営の人は言っていたけど。

スライムまで女の子とは…。

スライム娘は…。

私の頭を…。

膝枕しているような体勢だ…。

スライム娘の身体から…。

スライムが広がって…。

私の全身はスライムまみれ…。

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