四百二十三話 スライム娘

『デモンズファンタジア』

それは勇者軍と魔王軍の戦い…。

魔王軍の熾烈な戦いに手を焼いた王国は。

異世界より勇者たちを召喚した…。

それでも魔王軍をなかなか倒せず…。

魔王軍の四天王…。そして…。

魔王は強烈に強かったのである…。

そのとき光の勇者が召喚され…。

四天王を封印し魔王を斃したのである。

こうして王国には平和が訪れた…。

かに思えたが…。

魔王軍の残党と魔王の子が…。

また王国に脅威をもたらしたのである。

王は光の勇者を探し召喚するように…。

宮中魔術師たちに命令した…。

果たして勇者プレイヤーは召喚に応じ…。

四天王と魔王の子を斃せるのだろうか?

しかし、此度召喚された勇者は…。

かなり変わった勇者だったのである…。

『デモンズファンタジア』という。

VRゲームをやっている私たち…。

軽くキャラメイクをした私…。

種族はヒューマン…。

ジョブは召喚士にした…。

召喚士はモンスターを仲間にでき…。

召喚できるらしい…。

モンスターに戦ってもらって…。

楽できそうなので選んだのだ…。

藍さんは種族はエルフで…。

ジョブは戦士系の弓士であった。

キャラメイクが終わったので…。

『デモンズファンタジア』の世界に。

降り立った私…。

初期の装備がない状態だったので…。

私たちは下着みたいな格好だった…。

恥ずかしいので…。

装備屋さんに行ったのである…。

私はローブと木の杖を…。

藍さんはビキニアーマーと…。

弓と短剣を買って…。

装備したのであった…。

その後、お城に行って…。

王女と謁見するはずだったのだけど。

色々あって…。

謁見できなかったのだった…。

ずっと会いたかった人と…。

会いたくない人と…。

同時に会いそうになってしまうし。

色々思うところはあったのだけど。

気を取り直して…。

城下町の外に出て…。

初めての狩りをすることに…。

街の外は草原になっていて…。

スライムというモンスターが…。

辺りをぴょこぴょこ跳ねていた。

スライムは最弱モンスターらしく。

私でも狩れるかな?と思ったけど。

私はバグかわからないけれど…。

レベル0だったので…。

反対にスライムに脚を取られて…。

転んでしまうのだった…。

その後スライムがいっぱい寄ってきて。

私の脚はスライムまみれになって…。

にゅるにゅるになってしまう…。

脚だけでなくて、お尻の辺りまで…。

スライムがやってきて…。

穿いてる下着までぐっしょりに…。

このままじゃスライムに食べられる?

私は恐れ慄いてしまうのであった…。

いつのまにかローブは脱げてしまい。

スライムがいっぱいの上に…。

仰向けで寝転んでいるような…。

体制になってしまう私…。

全身がスライムまみれになって。

にゅるにゅるになってしまう…。

スライムは青くて半透明で…。

冷たくてひんやりして気持ちいい。

いや、そうじゃなくて…。

食べられないか心配なんだけど。

「大丈夫。食べませんよ…」

頭の後ろから声がした…。

誰!?誰が喋っているの?

振り向くと、半透明の形をした。

青くて透明な女の子がいた…。

顔も髪の毛も半透明の液体で…。

これはもしかして…。

スライム娘なのかもしれない…。

スライムがいっぱい集まって…。

女の子の形になったのだ…。

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