四百十六話 恥ずかしい…
『デモンズファンタジア』
それは勇者軍と魔王軍の戦い…。
魔王軍の熾烈な戦いに手を焼いた王国は。
異世界より勇者たちを召喚した…。
それでも魔王軍をなかなか倒せず…。
魔王軍の四天王…。そして…。
魔王は強烈に強かったのである…。
そのとき光の勇者が召喚され…。
四天王を封印し魔王を斃したのである。
こうして王国には平和が訪れた…。
かに思えたが…。
魔王軍の残党と魔王の子が…。
また王国に脅威をもたらしたのである。
王は光の勇者を探し召喚するように…。
宮中魔術師たちに命令した…。
果たして勇者プレイヤーは召喚に応じ…。
四天王と魔王の子を斃せるのだろうか?
しかし、此度召喚された勇者は…。
かなり変わった勇者だったのである…。
『デモンズファンタジア』という…。
VRゲームのテストプレイヤーをやることに。
なった私…。
バイト先で眠子さんという女の子と…。
紆余曲折あってお知り合いになった。
その子に頼まれたのだ…。
眠子さんはそのゲームの原作者であり…。
ゲームのシナリオも書いているという…。
すごい人なのであった…。
秋葉原の街はそのVRゲームの広告で…。
いっぱいになっているぐらいの…。
人気作なのであった…。
私はあまりゲームはやらないけれど…。
昔はスマホぽちぽちゲームを…。
やったぐらいだった…。
でもそのVRゲームは…。
ファンタジーを題材にしたゲームで…。
女の子モンスターがいっぱい出るという…。
私は女の子だけど女の子大好きなので…。
俄然、やる気が出て来たのであった…。
次の日、私と藍さんの2人で…。
VRゲームの原作者である眠子さんの…。
お家に向かったのである…。
眠子さんのお家は秋葉原にあって…。
眠子さんのお母さんの圭子さんが…。
経営する?ビルの最上階にあった…。
私と藍さんは…。
眠子さんのお家に着いて…。
お部屋まで行ったのである …。
そこでは運営のLさんが待っていて。
さっそくVRスーツに着替えてと…。
言われるのだった…。
私と藍さんは動きやすいという…。
理由で?下着姿になる…。
本当は服を着たままでも…。
VRスーツは着れるんだけれどね。
藍さんは下着姿にすぐなるし…。
私も無理矢理脱がされてしまったのだ…。
立ったままではあれなのでと…。
ベッドに私たちは横になった…。
運営Lさんはスマホで何か操作して…。
いざVRゲームの世界に出発進行…!
次の瞬間、私は薄暗い空間にいた…。
鏡でもあるかのように…。
私自身の姿がはっきり見えている…。
薄暗い空間だけれど…。
私という人物はくっきり見えている…。
なんだか不思議な空間…。
よく見なくてもこれは…。
鏡で映し出された己の姿ではない…。
それはすぐにわかった…。
「これはキャラメイク画面です…」
不意に脳内に直接…。
運営Lさんの声が響いた…。
このゲームはプレイヤー自身の姿を…。
忠実にCGで再現できているという…。
プレイヤー自身の姿が嫌だという…。
人のためにキャラメイクもできるそうだ。
私は元々超絶美少女なので…。
あまり姿は変えなくてもいいかなと…。
思うのであった…。
あ!でも、そうだ少し変えたい部分がある。
私はキャラメイク画面を操作して…。
ある部位を少しだけ変えたのであった…。
操作と言っても、このゲームは…。
脳内でこうしたいああしたいということを。
念じるとすぐに反映できるすごい代物だった。
キャラメイクはすぐに終わってしまうのであった。
「次は種族と初期ジョブを決めてください」
また運営Lさんの声が脳内に聞こえる…。
私は綺麗な種族がいいと思って…。
元々は金髪で高身長な…。
エルフ族を選ぼうと思ったけれど…。
金髪のイメージが強いので…。
(もちろん髪の色も変えられる)
私は普通の人間ヒューマンの種族にした…。
ジョブは敵のモンスターを仲間にできる…。
召喚士にした…。
敵のモンスターはこのゲームでは…。
女の子モンスターが多いというので…。
モンスターと仲良くなりたいと思ったのだ。
名前も決めるというので…。
名前はもちろんノアにした…。
カタカナだけれどほとんど本名だ…。
でもゲームっぽくていい名前でしょう?
ほどなくしてキャラメイクが終わった私…。
「ではゲーム内の世界に移動します…」
運営Lさんの声がまた脳内で響く…。
あたりは真っ暗になって…。
何か吸い込まれるような感覚になった。
それは数秒間のことで…。
目を開けたら、お試しできたときの…。
ファンタジー世界の街にいたのである…。
石畳の街道。街を行き交う様々な種族の人。
木造の建造物がいっぱいで…。
お店やギルドもいっぱいで大盛況だった。
ふと自分の身体を見ると…。
なんと下着のままの姿だった…。
現実世界のインナーとは違って…。
胸は白いスポブラのようなもので…。
下の下着も白のパンティーだった…。
私は恥ずかしくて…。
またしゃがみ込んでしまうのだった…。
なんでこんな格好なの…!?
すごい焦ってしまう私なのだった…。
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