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カフェコンサート


昨日は
カフェコンサートでした

ランチの部
ティータイムの部
2回演奏させて頂きました

今回のコンサートは
色々あり過ぎて
舞台に立てるのかどうか
ギリギリだと感じた事が
山ほどありました

まず自分が
不注意にも風邪を引き
直前2週間という
大事な時期が
ずっと体調不良だったこと

10年ほど前に
インフルエンザにかかって
寝込んだ以来の
風邪によるダウンでした
それでも練習も仕事も
なんなら地元ラジオのゲスト出演も
そこでの演奏も
こなしました

それから
ユーフォニアムさんが
風邪でダウン

まさかの
コンサート前の一週間に
1度も
「合わせ練習」できず
本番を迎えるという状況になりました

ユーフォニアムさんは
発熱が続き
とにかく本番のために
休養をとる1週間と
なったのです

昨日のコンサートは
実は振替コンサートです

クリスマスに開く予定だったのですが
ユーフォニアムさんの御家族に
コロナ罹患者が出て
ユーフォニアムさんは
濃厚接触者となってしまったので

直前で中止

約半年後の昨日
ようやく振替ができました
この日にちも正式に決まったのは4月

季節が変わっているので
プログラムはかなり入れ替え
新曲が半分

その後も
2人にとって不向きだと
結論が出た曲をやめ
更に2曲ほど新曲に差し替えたのが
1ヶ月前

当然、健康で過ごして
仕上げが間に合う…という
余裕が無かった中で
2人とも体調不良になるというのは
かなり絶望感がありました

「また中止になったらどうしよう」


ユーフォニアムさんから
「今週3回予定していた練習を
すべてキャンセルでお願いします」

と連絡を貰った時
血の気が引きました

1度はともかく、
2度も続けてそうなってしまったら
信用を無くし
会場出禁になる可能性がある世界

とにかく回復だけを
考えて貰うしかないので

気丈にお返事をして
彼には不安を抱かせないよう
努めて明るく振る舞いました

当日は
2人とも万全とは言えない
体調でしたが

舞台に立つことが出来る!

と確信できたのは
ユーフォニアムさんが
現地入りした瞬間

本当、そこまで
不安しかありませんでした

ご予約が沢山入っていると
有難い連絡を
お店のオーナーさんから
頂いたのが2日前

ああ、キャンセルすることに
なってしまったら
お店の方に
予約して下さった方々に
連絡して頂くことになる

そんな、そんな恐ろしい状況
考えたくない…

体調不良で
自分の中の本番までの
練習スケジュールを
大幅に修正し
キツくしたあとに

更に
ユーフォニアムさんの
体調不良により
また脳内で
スケジュールを立て直し

空き時間全て
ピアノに向き合わないと
納得いくところまで
行けないと思っていたのに

メンタル落ちがひどくて
1度も弾けなかった日が
最終週にあったりもして

何度か、
自分に問いかけました

「キャンセルと、万全でない演奏
どちらがいいの?」

本番前のナーバス期も
重なっているので
もう、余裕が全くなく
マネージャーに八つ当たりまで
してしまう自分に

「逃げるな、やれ」

とスイッチがようやく入ったのが
2日前

その後から
当日会場入りするまで
どう練習で弾いたのか記憶が
残っていないほど
集中していました

控え室でお昼ごはん

ところがそんな状況だったのに
ランチタイムのコンサート
私のピアノ
上手くいったのです

緊張を殆どせず
むしろ
気持ちを乗せすぎて
暴走しそうなくらいの
テンションでした

あれ?これ
まだ私がひよっこだった頃の
楽しく弾いていた感覚と
とても似ている…!

ユーフォニアムさんも
体力落ちと少しの練習不足が
あるものの
悪くない…!

よし、これなら
ティータイムも大丈夫!

そう手応えと安堵を
感じたのは
ランチタイムコンサートの
3曲目くらいでした




ところが…

私のお腹がおかしい

お昼ごはん、
あんなに嬉しそうに
写真を撮ったあと

はしをつけたら
急な胃痛がおこったのです
胃を絞られるような
鋭い痛み

「やばいこれ急性胃炎」

ストレスや
それから解放された時などにくる
激しいアレです

ああ、開催できて
ホッとしてるしまったし
風邪で胃腸弱ってるし

そうだよな…

そして
風邪でずっと咳止めと頭痛薬を
飲んでいるため
飲み合わせの関係で
胃痛の薬は飲めないからと
家においてきてしまったので
大ピンチ

マネージャーが
正露丸糖衣錠をくれたので
慌てて服用

効くのかわからいけど
効いて!!お願い…

その後はただひたすら
安静にして
治まるのを祈るだけ

美味しいランチを
ほとんど食べることなく…
(とても残念)
(殆ど手をつけてなく
勿体ないのでマネージャーに食べて
貰いました🙏)

でもそんな
都合よく治ってくれる訳などなく

私は
ティータイムコンサートを
激しい胃痛を抱えたまま
弾かなければならなくなりました

こんなに体調不良で
コンサートしたことは
ありません

緩急つけてくる
胃痛の刺激が
演奏に影響しないよう
必至に隠しながら演奏

ユーフォニアムさんは
やはり体調不良のため
ティータイムになったら
少し乱れ始めました

それもカバーしなくては
いけないのです
それが伴奏者の役目だから
(乱れを乱れと思わせないように
伴奏を瞬時にアレンジして対応する)

途中、顔からの冷や汗が
手の甲にポタっと落ち

途中、一瞬痛みで
意識が飛び

でも、最後まで
大きなミスをすることなく
弾き切りました

丁寧に弾く事だけを
考えたのが
良かったのかも知れません

ユーフォニアムさんも
最後の力を振り絞るかのような
熱量で演奏してくれたので

結果、
ティータイムは
ランチタイムとはまた違った
良い演奏になりました

全ておわり
お店を出た頃
薬が効き

わたしの車ですが
マネージャーに
運転を変わってもらって
少し眠りました

「ああ、なんとか終わった
しかもちゃんと終わった
私の演奏自体は
また良くなった
感覚、どんどん戻ってきてる」

と手応えを感じられた悦びを
感じながら眠りました

ホントは
カフェから近い駅まで
マネージャーを送り届ける
予定でしたが
マネージャーが私の家の
最寄り駅まで運転をしてくれたので
とても助かりました

颯爽と帰っていくマネージャーの後ろ姿を
車の中から見送り
長い1日が
いえ、中止したクリスマスからの
長い半年が

ようやく終わりました

━━━━━

最後になりましたが
ナーバスに付き合ってくれた皆様
コンサートに足を運んで下さった皆様
頑張ったユーフォニアムさん
そして
完璧なサポートをしてくれたマネージャー

深く、深く
感謝申し上げます

始まる前







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