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B型肝炎訴訟 出産経験がなければ検査を

 こんにちは。訪問ありがとうございます。

 私は予防接種ワクチンによるB型肝炎の母子感染者です。ずっと命にかかわるほどは悪くはなっていなかったのですが、昨年の検診で異常を指摘されました。将来、肝硬変や肝がんになった時に子ども達に金銭的負担をかけぬよう、B型肝炎訴訟に参加することにしました。

 今日は、B型肝炎の提訴期限について書こうと思います。

 


提訴できるのにしていない人が75%以上

 提訴の期限は2027年3月31日です。最近、テレビや病院でもB型肝炎訴訟の広告を見かけるようになりました。

 ほとんどの人は、自分には関係ないと思っています。でも、このB型肝炎は日本人の100人に1人がかかっていると言われています。感染経路はHIVと同じなのですが、感染力が非常に強いのです。1986年以前の集団予防接種で、同じ針で受けた自分より前の人が感染していたら高い確率で自分にもうつっています。

 B型肝炎は、一般的な血液検査ではわかりません。女性だったら、妊娠時の血液検査で判明することもあるかもしれません。しかし、男性や妊娠の機会がない人は一般的な血液検査ではわからないので気づくことがありません。

 私は母子感染なので、生まれた時からの感染です。しかし、19歳の時に登山合宿中の怪我で足を腐らせかけて病院に運ばれるまで全く知りませんでした。知っていたら、登山をしようなどとも思いませんでした。何より、無理が命取りになる病です。

 真面目な性格なので当時、登山合宿に参加するためにキツい自主トレをしていました。それで知らぬ間に急性肝炎を発症していたのですが、全く気づきませんでした。登山中のちょっとしたヒザの傷口からの茶色い血液が止まらず、また、化膿したものがバニラビーンズのように出てきた時に何かおかしいと初めて気づきました。

 母はもちろん、知っていました。しかし、自分の時代に壮絶な差別を受けたため、うっかり子ども時代にまわりに話して差別を受けぬよう私には告知していなかったのです。

 このように、感染していても普通の生活では一切気づかないのです。普通の検診でも気づきません。一生気づかない人もいるかもしれません。気づいていても、差別が凄まじいので知らないふりをして生きている人もいるのかもしれません。


 そのため、提訴できるはずなのにしていない人は75パーセント以上です。半数以上が提訴していません。

 

提訴しても…

 私も、発症しなければもう肝炎のことは忘れようと思っていました。海外では全く差別を受けなかったので、差別の時代は終わったとも思っていました。

 しかし、検診で引っかかり絶望的な時期を乗り越えて提訴することにしました。提訴には期限があるからです。

 内容を見て、政府はズルいなあと思いました。だって、感染から20年経ってからの提訴でもらえるのはキャリアで50万。本当にこれだけだったら、病院で書類を受け取る時の冷たい態度や医師からの冷遇を考えると何もしない方がマシかなと思います。また、感染者のほとんどが1986年以前に生まれているので20年前に訴えるには無理がある。ズルいなと思います。

 実は体調不良は肝炎のせいだった?

 私はウィルス量が少なかったので発症しないと思い込んでいたら悪い状態になってしまっていました。こうなってくると、今までの不調は肝炎のせいだったのか?と考えてしまいます。

 夜になるとダルくて起きていられないこと。いつも吐き気があること。時たま内臓の激痛で立っていられなくなること。お腹が恐ろしく浮腫むことがあること。湿疹が出ること。

 

提訴できるのはあと2年半

 もっと悪くなるかもしれないし、運良く大丈夫かもしれない。でも、念のために提訴しました。子ども達に対する保険です。偶然、私が高齢になって直接の死因が肝がんだったら3600万円受け取れる。

 そういうわけで、今まで1度も検査を受けたことがない人は市町村で無料で受けられるので是非受けてもらいたいと思います。提訴できる期限まであと2年半ほどです。

 

 

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