[本]五つの傷
読書苦手が読んだ本 #9(約1,350文字)
五つの傷
〜心の痛みをとりのぞき本当の自分になるために〜
著者:リズ・ブルボー(Lise Bourbeau)
翻訳者:浅岡 夢二
発売日2006/7/29
初めに、この本は私にとって近年稀に見る「速読本」で、私にはとても面白い本でした。読むのを中断したくても、なかなか止まりませんでした苦笑
読み始めは少し苦しい内容。でも次第に引き込まれ、一気に読み進めました。読了後は何とも言えない未来への希望があり、途中、各章の〆に同じ文脈が繰り返し出てくること以外は、大変良かったです。
読んだ理由
■ヒューマンデザイン仲間に薦められた
■身近な人の問題解決に繋がると思った
■心の傷と身を守る仮面の関係に興味を持った
■心の傷から来る身体的特徴が気になった
こんな内容
世の中に溢れる、スピリチュアルなセラピーやカウンセリングの多くは、言い方やプロセスは違えど、最終的に辿り着く場所は同じだと私は思っています。目的を簡単な言葉で書くなら、
「本来の自分に戻る」こと
このキーワードを、各々が信じるものを媒体にして追い求めているに過ぎません。そしてその根底にあるものの1つが「心の傷」だと私も考えています。ヒューマンデザインで言うなら、これは「条件付け」との1つでしょう。
世の中には、本当に意地悪な人なんてそうそういません。その人も傷ついて苦しんでいるとしたら、誰かを責めたり叩いたりする事ができるでしょうか?
心の傷を癒すには、まずは自分にも傷があることを受け入れる必要があります。
この本には、5つの傷とその傷を負った人の身体的特徴(体型から姿勢、各身体のパーツなど)、そしてそれぞれの傷を負った人が自分を守るために着ける5つの仮面がまとめられています。
そして、人は漏れなくいずれかの傷を持っていて、傷のない人は居ないと言うんです。
人によっては、5つの傷をを少しずつ持つ人もいれば、2つの傷を持っていたり、1つの傷だけが強かったりします。私は2つの傷を持ち、2つの仮面の特徴が強い傾向がありました。
終わりに一言
今、対峙している人達が、少なからず心に傷を持ち、自分を守るために仮面を着けているかもしれません。
その傷が、どこから来るのかを深く知る事は、自分を知るだけでなく相手を知ることでもあります。ヒューマンデザインも同じで、全てを癒すのは「違い」を知ることだと言っています。
この本は、最後にちゃんと癒しをくれました。自分の傷を知り、守るために着けた仮面を外して癒した本来の姿には、こんなに素晴らしい特性があるんだよと書いてくれています。
きっと、自分の理想とするような特性を見つけられるでしょう。傷や仮面によって、こんなにも多くの才能や人格が隠されているのかと知ると、「まずは傷を知る事から始めよう」と言う気になります。
とても素敵な本です♥
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