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(詩) 桜人

「桜人」


切ない恋 切ない気持ち
ひとは 瞬間的に おちていく

わすれな草 擦り切れたのは 靴紐
結んで 抱きしめて 
それからを 期待して

わがままは 嫌われちゃうからと
わたしのこと きっとまだ知らない

一晩中 考えたの 愛される資格 あるかしらって

避けられたふりをした
嫌われたふりもして
興味ないよなんて 嘘もついた

どうしてかな 
ドキドキしてる
そんな予感がしたんだ

卒業式のドラマを見た
掴み取りたい それを イメージしながら

並んで歩く ゆめをみて
すきだって 気づいた気がした 朝

それからだよ 夢中になったのは
だから またねって 手を振った

また会える約束をしたんだ
また今日も また明日も ずっと

答えを求めても わかんないや
不思議と 時間は過ぎていった

あなたと出逢った この場所は
忙しない足音で あふれていて

あっという間に 季節は過ぎ去っていく
描いたものは きっと同じと思っていた

なのに さよならは 必然だった

伝えられなかったの
追いつけなかったんだ

時の流れは あなたの将来を光らせて
わたしの手のひらを すり抜けていった

あなたが叶えたい ゆめ
わたしが追いかけた 恋

それが比例しないことに
ずっと 気づけないままで

避けられたふりをした
嫌われたふりもして
興味ないよなんて 冗談だったのに

嘘が やさしく聞こえた 忘れない
忘れられない 気がしてる

もう 届かないんだねと
夢中の着地点 恋は散った さくらの季節に

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