ハンドクラフト

 箱庭タウンズの話題しか上げていなかったので、今回はさすがに変えようと思う。
 別に飽きたわけではなく、今日も今日とてやっているのだが。最近は森野クマックスというクマのキャラクターがお気に入りで、彼を優先的に強化している。彼が大会で勝つたびに、誇らしい気持ちになる。あとはやっぱヨシヒコかな。彼は未だに独身を貫いているのだが、そんなところが愛おしいっていうか。そのこちゃんのこと、まだ好きなのかなって。
 わたしの贔屓癖は昔からで、レアな武器防具や種系は全部アリーナやテリーに貢いできた(ドラクエです)。キーファが途中で巫女に一目ぼれしてパーティを離脱した時には、あまりのショックでゲームを中断してしまった(ドラクエです)。あんなに貢いだのに、酷い! 最低よ! 貢いだ防具、全部返して! 
 ご存知の方も多いだろうが、まあ、キーファは武器防具は全部戻してくれる。ひとしきりキーファの文句を言った後に、彼のものが戻っているのを見て、「着の身着のままの男を放り出してしまったなんて……」と激しく後悔した。愛した(?)男にそれくらい気前よくあげられないなんて、なんと技量の狭い人間なのか。わたしの愛は、単なる自慰に過ぎないのではないか。まあ、わりと本気でへこんだ。ドラクエってときどき人間性を問うようなイベントを仕込んでくるんだよな。それに毎回引っかかって、へこむわたし。ゲーム内くらいは、清廉でありたい。

 おっといけない。今回はゲームではなく、「ハンドクラフト」の話をするつもりだったのだ。
 編み棒や縫い針を持って、ちまちまと小さな作業をするのが好きだ。作業するのは、雨の日と決めている。雨音を聞きながら、やわらかな毛糸やフェルトを握っているのが、心安らぐのだ。かたわらに、熱くて苦いコーヒーとちょっぴりのチョコレートがあると最高。たいてい丸一日、ひたすら何かを作って満足する。精神的に落ち込んでいるときにやりがちなので、多分無心でちまちますることで、ストレス解消を図っているのだと思う。
 たいした技術はないので、作れるものは少ない。マフラーや編みぐるみ、マカロンポーチにフェルトマスコットくらいだろうか。最近はフェルトマスコットばかりで、特にぞうさんを作っている。別にぞうさんが大好きというわけではない。なんかうまく作れるし、たくさん作れるので満足感が高いし、というだけだ。このぞうさん、適当に型を引いたのだけれど、どういう塩梅なのか本当にかわいくできる。もはやぞうさん職人と言ってもいいくらいだろう。あまりに出来がいいので、最初は母や友人のお子などに配っていたのだけれど、もう配る相手がいなくなった(作りすぎ)。これからは名刺代わりにぞうさんを配ろうかと思うくらいだが、みなさん笑顔で受け取ってくれるだろうか……。
 しかし、箱庭タウンズにせよ、ハンドクラフトにせよ、わたしはひとり遊びが好きなのだなあとしみじみ思う。昔から、ひとりでこそこそ遊ぶことが好きだった。これからもきっとこんな風に細かな時間を過ごしていくのだろうなあと思いながら、ぞうさんを受け取ってくれそうなひとをピックアップする作業に勤しんでいる。

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