旅先・別れる前に手紙を書く【ふたり暮らしと本/44】

44.旅先・別れる前に手紙を書く

パートナーに手紙を書くシーンはふたつあります(ふたりの間で手紙を書く、という習慣は彼から始まったものですが、いつしか私にもその習慣がうつりました)。ひとつは旅先で。一番いいのは現地で手に入れた絵葉書、切手を使い、現地の消印が押されるようにすることですが、それが叶わないときは持ち歩いている季節の絵葉書に、シンプルな文章をしたためます。ふたつ目は関西に住むパートナーの家を発つとき。私は大抵、平日の午後、飛行機に乗って東京に戻ります。彼は仕事でいない時間帯なので、手紙を書き残してテーブルに置いて帰ります。ベタですが手書きの文字には温かみがあり、たとえきれいな字でなくても、彼を想っていることが伝わるはずだと、勝手ながら考えています。

学べる一冊

「王様文庫」の開運関連本を資料としてチェックし続けています。本書には「人は自分にとって絶対に許せないポイントをひとつ持つ相手を好きになる」「今起きているすべての種は、自分が蒔いたもの」など、普遍的なことが書かれています。私が手紙を書くのは、ふたりの間にいい種を蒔いて、いい関係を育てていきたいからです。起こるすべてのことは自分に原因がある(100%でなくても)と考えているので、いい結果を引き起こし得ることは積極的にやっていきます。

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編集者で、編集プロダクション「プレスラボ」代表も務めている池田園子です。普段は東京にいますが、月の1/3は大阪で、パートナーとふたり暮らしをしています。平日共に過ごすのは朝に約30分、夜に3〜4時間。日頃は距離的に離れているからこそ、共に生活する時間は穏やかで心地よく、自然と笑顔になるひとときにしたい——。そんな「編集方針」をもとに送る日々の中で、大事にしていることを綴ってみます。参考になる「本」も交えて。

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