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尊いと感じる【ふたり暮らしと本/29】

編集者で、編集プロダクション「プレスラボ」代表も務めている池田園子です。普段は東京にいますが、月の1/3は大阪で、パートナーとふたり暮らしをしています。平日共に過ごすのは朝に約30分、夜に3〜4時間。日頃は距離的に離れているからこそ、共に生活する時間は穏やかで心地よく、自然と笑顔になるひとときにしたい——。そんな「編集方針」をもとに送る日々の中で、大事にしていることを綴ってみます。参考になる「本」も交えて。

29.尊いと感じる

私がパートナーについて知っていることは、ごくわずかなものでしょう。ひとりの人間の生き様はそう簡単に語り尽くせない、広大なストーリーです。だから、これから一緒にいたとしても、すべてをなぞることは不可能。ですが、ある程度知っていることだけでも、この人が経験してきたこと、志としていることは尊いなあと感じるのです。自分とは異なる生き方、働き方、目標を持っていること自体に尊さをおぼえると、相手が気力をなくしているときは寄り添い、元気づけることができます。逆に、エネルギーに溢れているときは、近くから見守るという選択が自然とできるのです。ベースには「尊い存在だから、健やかに生きていてほしいなあ」という思いがあります。

学べる一冊

高橋メアリージュンさんはかっこいい人です。クールビューティな笑顔の彼女に堆積しているのは、たくさんの辛い経験や葛藤。それらをエネルギーに変えて、女優として飛躍しています。自分が五感を通して味わったすべての事柄は意味のあるもので、自分の個性を形成する重要な材料。それを教えてくれます。何かしら思いを持って生きている、すべての人は尊いのだと伝えてくれる一冊です。

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