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夜ゆっくり散歩する【ふたり暮らしと本/46】

46.夜ゆっくり散歩する

夕食後に散歩をすることが週に数回あります。短いときは20分くらい、長いときは1時間くらい、家の近所をただただ歩くのです。目的地は決めません。途中コンビニに立ち寄って、コンビニのお菓子に目がないパートナーから「これ美味しいんだ〜」と話を聞いたり、スイーツやアイス、お酒を買ったりするくらい。歩いて終わることもあります。私は基本的にせっかちで、誰といても速く歩いてしまう傾向がありますが、このときは歩くスピードを封印。速く歩いてボディメイクにつなげようとする意識は捨て、「歩きながら景色が変わっていく中で、パートナーとゆっくり、ゆったり過ごす時間」と捉えるように。部屋で過ごすのとはまた違う楽しみを見出しています。

学べる一冊

仕事にパートナーシップに家族、おしゃれ、美容……生活のあらゆるシーンでの大草直子さん流・たしなみが、1ページにひとつずつまとめられた読みやすい本。ここでは「家族にこそ最大の努力をする」に着目します。家族という言葉が「家」というものに束縛される印象で、どうも好もしい感覚を持てずにいるので「親密な相手」と言い換えてみます。「親密な相手にこそ最大の努力をする」は、親密な相手を大事に思い、歩み寄り、愛することであると解釈しました。歩み寄るというのは妥協ではありません。親密な相手を愛し、愛され、共に生きていくための試み。それ以上でもそれ以下でもない。だから私は夜の散歩でさっさと歩くのはやめました。

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編集者で、編集プロダクション「プレスラボ」代表も務めている池田園子です。普段は東京にいますが、月の1/3は大阪で、パートナーとふたり暮らしをしています。平日共に過ごすのは朝に約30分、夜に3〜4時間。日頃は距離的に離れているからこそ、共に生活する時間は穏やかで心地よく、自然と笑顔になるひとときにしたい——。そんな「編集方針」をもとに送る日々の中で、大事にしていることを綴ってみます。参考になる「本」も交えて。

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