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目尻の笑いじわも、たくましい二の腕もいい味出してる—35過ぎて私の思うこと。

 これらは経年劣化ではなく、経年変化と呼びたい。

・目の下やまわりに小さなシミ、そばかすが目立ち始めた

・ほうれい線が深くなった

・額にできている2本の横じわが気になるようになった

・笑うと黒目の下〜目尻にしわが寄る

・こめかみ〜耳あたりの生え際から新しい白髪がぴょんぴょん出てきた。10代のときから若白髪はあったけれど

・目が疲れやすくなって、夕方になると目を閉じて昼寝したくなる

・ブラジャー下の背中肉や二の腕外側の肉がやわらかく、かんたんにつまめる

・二の腕も太もももたくましくて強そうな人に見える

・疲れて眠ったはずなのに6時間で目が覚めてしまう。寝るのにも体力を要するというのは本当

 私たちは毎日、確実に老化している。顔もからだもいろいろと変化しているけれど、「10年前の私がいい」「20代のときの状態に戻りたい」とは思わない。当時のほうが脂肪はすくなくほっそりしていたし、ほうれい線なんて気にならなかった。

 でも、いまのほうがいい表情をしているし、全体的にすこやかでいられている。もともとからだが丈夫で、風邪を引きづらい体質なのは変わらないとしても、いまのほうが生物として強い気がしている。ストレスのサインがからだ(肌)に出やすくなったから、変化に気づいてすぐに対処できるのも、むしろいいことだと思う。34歳で始めたキックボクシングも、体力増進や心肺機能向上に寄与してくれたはず。

 これからも変化をつづけて、「この変化は余計だなあ」とネガティブに感じるものも出てくるだろう。そういうのは美容外科・皮膚科で処置すればいいし、それ以外とは自分の一部として付き合っていけばいいと捉えている。

 たとえば、ところどころにある贅肉は2本指でつかむといい感触をしていて、笑ってできる目尻のしわは、たくさん笑ってきた証だから気に入っている。額と目の下のしわには2万円近くもする、しわ改善薬用化粧品「ポーラ リンクルショット メディカル セラム N」を毎晩寝る前に「しわよ、消えよ〜」と念じながら塗り込んでいるけれど。

 今日の心身の動きや体験、目にしたもの、耳にしたもの、嗅いだもの……私と接したあらゆる物事が自分をつくり、経年変化の層を築いていく——そう考えるとほがらかなきもちになる。予想できない変化も「冒険」として向き合っていきたい。

このコラムは最近読んで感銘を受けた『40過ぎてパリジェンヌの思うこと』の日本版を作りたいと思い立って書き始めたシリーズものです。


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