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気にかける【ふたり暮らしと本/36】

36.気にかける

「ちょっと冷たい対応をしてしまったな」という自覚があるときは、相手の様子を少し離れたところから観察します。不躾ではない程度に、です。そして、時を見計って近づいて、その思いを共有し、また元のふたりに戻れるようなコミュニケーションを図ります。私は完璧な人間ではありません。だからときどき、やりとりにおいてミスをします。でも、間違いに気づいて、なるべく早めに対応すれば、致命的な傷は残さないでいられると考えています。

学べる一冊

犯罪にはあたらないけれど、道徳的に見ると罪にあたる行いを著者は「道徳的過失」と名づけています。罪の深さに差はあれど、その手の道徳的な罪は、たくさん犯していると思うのです。自分の雑な対応によって、人の心を傷つけてしまった、というのも一種の道徳的過失。気づかないうちに自分の行動が誰かを不幸にし得ること、自分の行動が社会全体につながっていることに自覚的になって行動しようと、気が引き締まりました。

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編集者で、編集プロダクション「プレスラボ」代表も務めている池田園子です。普段は東京にいますが、月の1/3は大阪で、パートナーとふたり暮らしをしています。平日共に過ごすのは朝に約30分、夜に3〜4時間。日頃は距離的に離れているからこそ、共に生活する時間は穏やかで心地よく、自然と笑顔になるひとときにしたい——。そんな「編集方針」をもとに送る日々の中で、大事にしていることを綴ってみます。参考になる「本」も交えて。

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