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「初めて」を楽しむ【ふたり暮らしと本/37】

37.「初めて」を楽しむ

「ふたりにとって、初めて」となることを楽しむよう努めています。新鮮な感覚を味わうのが目的です。特に気軽にできるのは料理ではないでしょうか。最近では餃子を作りました。餃子の中身になる具材を買って切り、混ぜ合わせ、市販の餃子の皮に包んで焼いたのです。私は「餃子=外で食べるもの」と考えていて、35年の人生で餃子を手作りしたことはなかったのですが、ふたりの間で真新しいことをしたいと思い、自発的に作りました。

この他にも自ら「手巻き寿司」を提案し、パートナーに刺身を買ってきてもらいました。酢飯を用意するだけなので簡単です。参加者はふたりだけですが、どちらも「餃子パーティ」「手巻き寿司パーティ」と呼んでワクワク感を盛り上げ、特別な夕食時間を過ごすことができました。

学べる一冊

2021年3月に亡くなった美術家、篠田桃紅さんの著書。「幸せに生きること」につながるヒントが散りばめられています。何気ない生活を楽しむには工夫するのが手っ取り早い、というシンプルな教えも。間違いありません。ルーティン化したところへ、ちょっとした変化球を打ち込むだけで、新鮮味は増すものです。それは些細な、努力ともいえないくらいの取り組みかもしれません。それでも生活が愉快になるなら、クリエイティブな仕掛けを少しでも取り入れてみよう、と思えるのです。

バックナンバー

編集者で、編集プロダクション「プレスラボ」代表も務めている池田園子です。普段は東京にいますが、月の1/3は大阪で、パートナーとふたり暮らしをしています。平日共に過ごすのは朝に約30分、夜に3〜4時間。日頃は距離的に離れているからこそ、共に生活する時間は穏やかで心地よく、自然と笑顔になるひとときにしたい——。そんな「編集方針」をもとに送る日々の中で、大事にしていることを綴ってみます。参考になる「本」も交えて。

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