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当たり前ではない、と認識する【ふたり暮らしと本/24】

編集者で、編集プロダクション「プレスラボ」代表も務めている池田園子です。普段は東京にいますが、月の1/3は大阪で、パートナーとふたり暮らしをしています。平日共に過ごすのは朝に約30分、夜に3〜4時間。日頃は距離的に離れているからこそ、共に生活する時間は穏やかで心地よく、自然と笑顔になるひとときにしたい——。そんな「編集方針」をもとに送る日々の中で、大事にしていることを綴ってみます。参考になる「本」も交えて。

24.当たり前ではない、と認識する

パートナーが目の前にいるのは「当たり前のこと」ではありません。「特別なこと」だと捉えています。何もかも、それが「いて当然」「あって当然」という認識になると、感謝の気持ちを忘れることがあるからです。言動が雑になってしまう可能性も。パートナーが元気で健やかな状態で存在していて、私のことを好きでいてくれて、大切に扱ってくれること(自分も同様にそれが叶っていること)は、とても幸運な状態であると実感しながら、心からの「ありがとう」を伝えます。

学べる一冊

捧げること、言い換えると手放すこと、かろやかに生きることが、本書の核です。では、どう捧げるのか、手放すのか。シンプルな方法は「私の」という考えを捨てることだと著者は言います。そして「私の」を「その」に置き換えること。例えば、パートナーについてもそうで、「私のパートナー」ではなく「そのパートナー」にすると、見え方は変わってきます(口にすると突き放しているように感じられるので、あくまで心の中で「その」に置換してみる)。確かに当然ながら、パートナーは自分の所有物ではありません。こう考えることで、パートナーへの執着心がなくなると同時に、ふたりの存在を切り離して考え、適切な距離感を持ちながら、丁寧な接し方ができるようになる効果も期待できます。

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