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変えようとしない【ふたり暮らしと本/40】

40.変えようとしない

人を変えようとするのは難しいもの。もっと正確に言うと、自分の思い通りに、人が変わるのを期待してもなかなか叶わない、ということ。自分が誰かに変えようとされても、なかなか変わらないはずです。「どうして私を変えようとするの?」と大なり小なり、反発心や戸惑いが生まれるのではないでしょうか。だから、他人を変えようなんて気が遠くなるようなことは考えず、自分自身が変わるよう努めます。自分に対して「この姿勢はこんなふうに変えていこう」と言い聞かせる方が手っ取り早いです。それに、自分にとって最もかわいい自分、一番の相棒である自分の人間性を高めるためなので、自然と変わっていけるんですよね。人が変わってくれない、と身勝手にイライラすることもなくなります。

学べる一冊

「幸せ」かどうかを感じるのは、その人の心次第だと著者はいいます。現実を幸せと見るか、不幸せと感じるかは、当事者の気の持ちようが大いに関わっている、と。他者の性質にイライラして「変えたい」「変わってほしい」と思うと、今を不幸せだなあと感じてしまいそうです。一方で、「人は変わらないから、自分が変わっていけば、器も大きくなるし得だよね」と思うと、自分が変わるきっかけをもらえて、今を幸せだなあと感じることになるはずです。人生は現象の受け取り方、解釈の仕方次第。

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編集者で、編集プロダクション「プレスラボ」代表も務めている池田園子です。普段は東京にいますが、月の1/3は大阪で、パートナーとふたり暮らしをしています。平日共に過ごすのは朝に約30分、夜に3〜4時間。日頃は距離的に離れているからこそ、共に生活する時間は穏やかで心地よく、自然と笑顔になるひとときにしたい——。そんな「編集方針」をもとに送る日々の中で、大事にしていることを綴ってみます。参考になる「本」も交えて。

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