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違いを味わう【ふたり暮らしと本/5】

編集者で、編集プロダクション「プレスラボ」代表も務めている池田園子です。普段は東京にいますが、月の1/3は大阪で、パートナーとふたり暮らしをしています。平日共に過ごすのは朝に約30分、夜に3〜4時間。日頃は距離的に離れているからこそ、共に生活する時間は穏やかで心地よく、自然と笑顔になるひとときにしたい——。そんな「編集方針」をもとに送る日々の中で、大事にしていることを綴ってみます。参考になる「本」も交えて。

5.違いを味わう

私たちは異なる環境で生まれ、育ち、いい大人といわれる年齢まで生きてきました。だから、いろいろな感覚や習慣は違って当たり前。それらを自分に寄せてもらおうとか、矯正してもらおうとは思いません。ただ、「へえ、この人はこうなんだ」と観察するだけ。その上で、自分のスタイルとの違いを味わいます。違いというのは興味深いものです。自分が今まで考えもしなかったやり方を見て、私自身が生活に取り入れるものもあります。人間って面白いですよね。

学べる1冊

惚れた相手に期待はせず、自分を無にする——著者はこう言います。でも、それは自分を曲げて相手に合わせる、というのとは違います。自立したふたりが互いを尊重して共に生きることが、個人としての生活を楽しみながら、ふたりの生活を愛おしむ秘訣。自己を大事にすることなしに、相手を大事にすることはできないのだと、つくづく思わされます。

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