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ヘアレスキャットと暮らしたい

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スフィンクスやバンビーノなどのヘアレスキャットを知りたい方向けの本です。ヘアレスキャットの魅力を伝えることを主目的とし、基礎知識や押さえておきたい情報を網羅的にまとめています。
このマガジン1冊で、ヘアレスキャットの基本が分かります。監修はガイア動物病院 松田唯 院長のほか、… もっと詳しく
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おわりに

 本書を最後までお読みいただき、ありがとうございました。  私もキャットオーナーとして、まだまだ勉強中の身ではありますが、監修を務めていただいたガイア動物病院の松田唯院長、原稿を確認いただいたブリーダーのニナさん、さまざまな情報をくれた周囲の猫先輩たち、各種参考文献にお世話になりながら、この本を書き上げることができました。  ヘアレスキャットに興味のある方にとって、気軽に手に取れるライトな参考書のような存在になっていればうれしいです。  これからも「ぐら」に関する発信を

第5章 Sono×Taro「ぐらが加わった3人の暮らしを振り返る」対談

 我が家の「ぐら」の共同オーナーである筆者(Sono)とパートナーのTaroとの対談をお届けします。  ぐらを迎え入れた日は2024年2月10日、対談収録日は3月24日で、あまり月日は経っていませんが、それでも濃い日々を過ごしてきたことは確か。  ぐらの心身の健やかさを管理するために付けている「ぐら坊記録」や、それぞれがWebにアップした文章も引用しながら、ぐらとのはじめの日々を振り返りつつ、幸せな日常について語ります。 ぐらに一目惚れした日のことSono:ぐらがうち

第4章 アンケートで見る、ヘアレスキャットとの暮らしのリアル

 ここまで読んで、「ヘアレスキャットと暮らしている人の声を聞きたい!」と思った方も多いのではないでしょうか。  ここでは5名のキャットオーナーさんたちに協力いただき、ヘアレスキャットを迎え入れた理由や現在の暮らし、彼らの魅力、大変なことなどを伺いました。  これからヘアレスキャットとの暮らしを始めたい方は参考にしてみてください。 ※写真はすべて各オーナーさんのご提供です。ヘアレスキャットの年齢はすべて取材当時のものです。

第3章 もっと知りたい! ヘアレスキャットQA

 ヘアレスキャットと暮らしたい方向けに、さらに気になることをまとめました。 食事で気をつけることは? 栄養バランスのとれたキャットフード、中でも「総合栄養食」を主食として選ぶのが望ましいです。年齢や悩み・症状に対応した、その猫にとって適切なフードを選んでください。  通称「カリカリ」のドライフードが良いか、水分と栄養を両方与えられるウエットフードが良いか、有識者によって意見は異なりますが、どちらにもメリット・デメリットがあります。

第2章 ヘアレスキャットの健康的な暮らしのつくりかた

1.住空間居住空間を清潔・安全に保つ  ヘアレスキャットには毛がないため、周囲に尖ったモノや危険なモノなどがあれば、その影響を皮膚に直接受けます。全身を覆う薄くやわらかな産毛は、皮膚を強い刺激からは守ってくれません。  我が家の「ぐら」を見ていると、一度皮膚にダメージを負うと治りづらいような気がします。猫特有のざらざらした舌で舐めたり爪で掻いたりすると、傷の上にさらに傷をつくることになってしまうからです。  毛があれば皮膚を直接傷つけることはなくても、毛がない分、自

第1章 ヘアレスキャットの基礎知識

ヘアレスキャットの歴史 ヘアレスキャットの歴史は比較的浅く、1966年に毛のない猫を発見したことが始まりです。  その猫の血統は途絶えましたが、1978年にカナダ・トロントで長毛の母猫から無毛の子猫が突然変異種として生まれました。  うち2匹が欧米に輸出され、デボンレックス(イギリスに起源を持つ短毛の猫種)と交配されて、無毛の子猫が誕生。その子がヘアレスキャットの代表格ともいえる「スフィンクス」の原型となったのです。

はじめに

 「不思議な見た目だなあ」というのが、今一緒に暮らしている我が家の「ぐら」(バンビーノ・雄)の写真を見た第一印象でした。  初見では、猫を見て一般的に抱く「かわいい」という感想はなく、「宇宙人っぽい」と感じたことを覚えています。  私とパートナーのTaroがヘアレスキャットに辿り着き、ぐらを迎え入れることになったのは、いくつもの偶然の積み重ねでした。  当初、Taroは短毛の犬種を探していました。日中は仕事で家を留守にすること、まめに掃除するのが難しいことから、毛