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35過ぎて私の思うこと。

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2021年12月に読んで感銘を受けた『40過ぎてパリジェンヌの思うこと』の日本版を作りたいと思い立って書き始めたシリーズものです。いずれはKindle ダイレクト・パブリッシング…
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#カンジダ

脱毛と膣錠とかっこつけない私—35過ぎて私の思うこと。

 年齢を重ねるにつれて「恥ずかしい」と感じることが減っている。母や周囲の中年女性たちの言う通りだった。おかげで、自由度がよりいっそう上がっているし、いろいろなことを笑い飛ばせるようになった。  たとえば、腰や背中に生えている産毛。以前付き合っていたパートナーに、脱毛を手伝ってもらったことがある。購入した「水あめ脱毛セット」を渡し、このあたりに塗ったあと専用の紙で押さえてほしいと指示して、毛流れとは逆方向に勢いよくひっぺがしてもらう。  「塗るのうまいね」「わあ、こんなに抜

不調のサインはカンジダで—35過ぎて私の思うこと。

 築年数35年の物件というのは、たいていの場合、どう見ても中古らしく、言葉を選んで言うならば、味わい深い印象を保っている。私が住んでいる築40年のマンションも「ヴィンテージ風味」のある、なかなかいい味を出している。とはいえ、何事も表裏一体にあることは、常に意識しておきたい。  共用部や全体の管理は行き届いているように見えるけれど、窓サッシの汚れやドア下の化粧板に付いた傷、天井クロスのちょっとしためくれなど、細かいところまで挙げれば、経年劣化が進んでいるのは明らかだ。  3