音と光 classical concert vol.3
ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲
第4番ホ短調 Op.90《ドゥムキー》
橘高昌男(Pf)/吉原葉子(Vn)/西谷牧人(Vc)
第3回目の今回は、ピアニストの橘高昌男さん、ヴァイオリニストの吉原葉子さん、チェリストの西谷牧人さんをお迎えしてお送りするピアノトリオの演奏会です。
ドヴォルザーク
《讃歌》ー ヒムヌス
母なる大地に跪いて…
心から敬虔な気持ちで…
チェコ生まれのドヴォルザークの旋律は、国境をかるがると飛び越えて、大地でつながっている全ての生命への讃歌のようなあたたかさに、素朴でいて人々の暮らしを彩るユーモアや、悲哀などの色彩がゆたかに織り込まれ、
まるでコスモポリタンが身に纏っている一枚の、風に舞う布のようです。
なかでも、このドゥムキーは「瞑想、想い、叙事詩」のような意味があるそうで、そのような印象が全楽章に色濃くあらわれています。
2022年は戦争などの衝撃的な出来事がありましたが、年の瀬にはこちらの演奏会で、中欧〜東欧の人々のこころに小さな、大きな花を咲かせた素晴らしい作曲家の、時を超えた響きあいに身を委ねていただけましたら幸いに思います。
橘高昌男さん、吉原葉子さん、西谷牧人さんのやさしく成熟した音の世界、魅力的な演奏をお楽しみください。
ご来場を心よりお待ちしております。
program
シューマン:
森の情景 Waldszenen, Op.82
グリエール:
8つの小品 8 Pieces, Op.39 より
チャイコフスキー:
なつかしい土地の思い出より / メロディ Mélodie
ラフマニノフ:
ヴォカリーズ Vocalise, Op.34 No.14
休憩
ドヴォルザーク:ピアノ三重奏曲
第4番ホ短調 Op.90《ドゥムキー》
*曲目は全て予定です
2022.12.4 sun. 15:30 open / 16:00 start
一般 5,000円
学生 2,500円
会場:いずるば
東京都大田区田園調布本町38-8
(東急多摩川線 沼部駅下車 徒歩5分)
企画室・音と光
文化庁AFF2補助事業
▽ご予約・お問合せは以下のサイトから
*満席御礼*
橘高昌男 piano
東京藝術大学附属音楽高等学校を経て同大学を首席で卒業。大学在学中に安宅賞を受賞。第65回日本音楽コンクール第1位、合わせて野村賞、井口賞、河合賞を受賞。イル・ド・フランス国際ピアノコンクール第1位ほか、ロバート・ウィリアム&エーミー・ブラント国際ピアノコンクール第3位(イギリス・バーミンガム)など国内外で入賞を果たす。平成13年度文化庁在外研修員としてジュネーブ音楽院ソリストディプロム課程に入学。ソリストディプロムを取得し卒業後、パリ国立地方音楽院古楽器科フォルテピアノ専攻にて更に研鑽を積む。審査員満場一致最優秀の成績で卒業。これまで東京交響楽団、東京都交響楽団、札幌交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団など数々のオーケストラと共演。加えて定期的にフランス・フレーヌ他にてマスタークラスやコンサートに招聘されるなど活発な音楽活動を展開。現在武蔵野音楽大学、東京音楽大学にて後進の指導にあたっている。
吉原葉子 violin
東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校、同大学を経て、同大学修士課程終了。在学中に大学の 推薦により奨学金を得てウィーン国際ゼミナールに参加しディプロマを受ける。学内モーニングコンサートにて藝大オーケストラと共演。第5回日本室内楽コンクール入賞。第42回マリア・カナルス国際音楽コンクール第2位受賞。2001年より定期的に東京にてリサイタルを開催しいずれも好評を博す。ソリストとしてKBS交響楽団、東京ユニバーサルフィルハーモニー管弦楽団等と共演。室内楽、オーケストラ奏者としても活躍し各地の音楽祭に出演する。「アンサンブル of トウキョウ」のメンバー。
西谷牧人 violoncello
奈良県出身。東京藝術大学および大学院を修了後渡米し、インディアナ大学にて堤剛、ヤーノシュ・シュタルケル両氏の下で研鑽を積む。2005年に帰国し、兵庫芸術文化センター管弦楽団に第1期生として入団、その後2008~2019年まで東京交響楽団の首席チェロ奏者を務める。2013年度青山音楽賞受賞、2008~2017年東京藝術大学非常勤講師。2015年、自作自演ユニット「清水西谷」を結成、作曲・編曲も担当している。現在、ソロ・室内楽・オーケストラの活動と共にジャンルを超えて幅広い演奏活動を行う傍ら、愛知県立藝術大学非常勤講師として後進の指導にも当たっている。硬派弦楽アンサンブル「石田組」、東京グランドソロイスツ、Askaカルテット、トリオジャパン、メンバー。
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