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ママは今日ずっと怒ってた


これはおととい双子のひとりがわたしに言ったこと。これを言われた日は私自身が神奈川にある実家への帰省をキャンセルした日だった。年始の地震の影響で博多東京間の新幹線はとても混んでいる。
子供3人を1人で連れて帰る予定だったけれど、帰りは座れないかもしれないなとか、最近癇癪気味な子供達を連れて行くことを考えるととても憂鬱になった。自分も無理したくない、子供にも無理させたくない、と思い延期することにした。その自分の決断が本当に良かったのか考えてうじうじしていたのがその日のわたしの心の状態だった。


実親と私たち夫婦の価値観のずれ

実は私たちは実家に反対されながら移住した。私の夫は私の実家に反対されながらMBAを取得し起業の道を選んだ。サラリーマンと専業主婦という昭和の典型モデルの実両親と夫は長年顔も合わせていない。
それでも両親との関係を保つために年3-4回は帰るようにしている。私と子供達だけ。。
わたしの生活そのものが親を悲しませているというのが両親の意見。いつも言われるのは「幸せになってほしい」の言葉。わたしは新しいこと刺激ある夫がもたらす奇想天外な展開に感謝しているけれども、それに対して眉を下げてなにかと心配してしまう両親達。その両親達に会うのが正直億劫になってしまった。

去年は母が病気をわずらったのだが、その際に父からは「どれだけ悲しませたか」とラインで言われた。遠回しにお前のせいで病気になったということらしかった。

私の父と母

昔から保守的な2人だった。
小学校からお受験をさせ(わたしは失敗するんだけど)、学歴が全てだと思っている。
わたしは小学校のときはなんだか勉強ばっかりで憂鬱だった。いつもテストが控えていて気が休まらない毎日。思い出すのはわたしのテストの結果に母がヒステリックになる姿。
正直わたしはそんな母を心のどっかで恨んでいるのだと最近気づいた。

父は仕事ばかりで日曜は昼過ぎまで寝ている。あまり家族でどこかに出かけるとか数回しか記憶にない。。。

母はブランド物や洋服が好きだった。昔はデザイナーをしていてパリに滞在していたこともあるらしいが子供を産んでから仕事はきっぱりやめた。休みの日はいつも母や母方の祖母とデパートに連れて行かれる記憶ばかり。

あんまり楽しい思い出がない。

親と子供は別の生き物

そんな父と母にとっては新しいものや、直感に従う生き方を選ぶなんて信じられない。
わたしはそんな両親のもとで育ったこともあり、子供が生まれてからわりと親になったからにはこれはしないといけないとかそんな考えがはびこっていた。
でも夫は違っていた。
自分のやりたいことに従順に従い、それでお金が稼げなくともやりたくないことはシャットアウトする。東京での子育てもやりたくないことの一つ。
でもそんな夫の意見を聞いていると、ぶっとんでいて刺激がありそちらの方が面白いと思えてくる。
一方のわたしは自分がどうしたいかわからなかった。
というより、責められたくないから自分で決めるのを避けていた。

結局は実両親から離れることを決定したけれど、それを決定した後も私を苦しめた。親を悲しませるこどもになってしまった、という事柄に対して。

でも徐々に親の感情にまで責任を持って自分の生き方を考える必要があるのか、と思ってきたのが2023年。親は先に死ぬ。親と子供は違う。
離れることで悲しいのは分かる。
でもそれで子供が自分の生活を制限する人生は、私は自分の子供達に望んでいない。
一度きりの人生を直感に従い心から謳歌していろんな体験をしてほしいと思っている。
もちろん心配なのはよくわかる。
馬鹿なこと、無茶なことだけはやらないでほしい。
子供達の時代にはいまの常識は非常識になっているはずだろう。

今年の帰省

話を戻すと、なぜ私がイライラしていたか。
それは親を悲しませるこどもになっている事実をつきつけられたからだった。
頑張れば帰省ができた。でも無理したくない気持ちと、帰るのが憂鬱な気持ちもあって延期した。きっとまた悲しんでいると。。。
親の感情が自分に投影され、かなりブルーになった。
そんな自分が嫌だった。

こどもに伝染するイライラ病

見事に伝染し、子供達は自由になりすぎ収拾がつかない事態となり私自身も気持ちのコントロールができなくなり反省し寝る前の子供達に謝罪した。

自由に生きたい人生をおくるためのステップ

と考えるようにした。
親とはこんな関係になってしまって残念なのだけれども定期的に会いにいく。眉をひそめる両親を横目に。高齢な親だけれど、わたしが幸せな姿を見てもらうことで、人生ってそんなに怖がらなくても楽しいもんだよということを体現していきたい。

親の幸せは子供の生活のうえに成り立つものであってはいけない。子供がよい企業に就職した、子供が結婚した、子供が孫を産んだ、、、それはもちろんめでたくみんなで祝うものだけれども、そうならないから心配で死なないとか絶対に言ってはいけないし要求してはいけない。
幸せになるのは自分しかできないのだから。
これは30年後の自分への戒めだ!


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