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わたしが実家と距離を置くわけ

実家に帰省した。
去年の10月以来なので4ヶ月ぶり近く。

子供達を新幹線で連れて行き、なんとか。。
姪っ子にもお年玉をやっと渡すことができたし、孫の顔を見せることもできた。
久々に実家に帰ると色々思うことがあったので綴っておきたい。

待ち侘びた孫との再会

東京を離れて移住してから、3ー4ヶ月に1回は孫の顔を見せに行くようにしている。
元々移住に大反対だった実父母。
孫の顔を見れないなんて耐えられない、と号泣された。その時点から離れて住む私は親不孝な娘となってしまったようだった。

こうやって顔を見せにいくと喜び、子供達は甘えられるので喜ぶし、わたしも姪っ子や姉に会えて嬉しいのになぜだか毎回気持ちが沈むわたし。

実家に帰ると、ニュースや災害などネガティブな情報に悲壮感にただよわせ、病気やコロナに怯え、娘家族(わたし)の経済状況を不安に思い、サラリーマンでない義理息子をもち賃貸住宅に住む娘(わたし)を不憫に思う両親の姿があった。

両親の心配

病気もしたこともあり、かなりネガティブになっていた。
一戸建ての自宅を売ってマンションに引っ越すかもと深刻な顔で話していた。

住みやすいならそっちの方がいいんじゃない?と前から言っていたし、別に驚く話でもない。

でもよくよく聞くと、土地を残すことで娘達に財産を分けられるかもしれない、もしくは資産性のあるマンションにしておいて娘達に残せたほうがいいのか。そんな悩みだった。
はたまた娘達が帰ってくるかもしれない、それなのに無理やり売ってしまうのはよくないと思っていたらしい。ということで売っても良いかと聞かれた。

わたしは正直地元に愛着がない。高齢者が多く住み、ただの住宅が並ぶ地域になんの感情も湧かないのが正直なところ。

親だったら子供に少しでも残したいと思うのかもしれない。

でも私の願いはただひとつ、本人達がやりたいようにやってほしい。

『自分たちのことより娘達のことを考えて』ということを盾に決めることを人に預けないでほしいと思った。

親に本音を言えないわたし

親は、
起業家の夫との生活を心配し、
田舎に住むことで教育(お受験的な)がちゃんと受けられないのではと孫の心配をし、
賃貸に住む私たち家族の経済状況を心配し、
みんなの健康を心配し、
ひたすら憂いていた。
そしてそれを言葉に出し、わたしに直接涙目で訴えてくる。

心配で胸が溢れかえる両親を前に私の心はずっしりと重くなった。

わたしは正直田舎に移住して良かったと思っている。
もちろん仕事面などでは物理的に不便な点もあったりするけれど、小さい子供を育てながらのリモートワークできる環境は最高。
新しい人に出会い、楽しいことを企画したり、また大好きなダンスをやったりすることもあり、移住してから自分を取り戻しつつある。
贅沢な暮らしではないけど、家賃がかからない分自己投資や金銭的な投資の余地もある。
教育はのびのびやってほしいので全く心配していない。

わたしには田舎は合っていると思う。
都会も大好きだけれど!

でもそんな本音も言ったら心配を呼んでしまいそうで結果的にわたしは何も言えなかった。
楽しいこともなんかいう気になれなくなった。

楽しい気持ちでいると知ったら、足腰が悪い母親と離れて暮らしているのに楽しんでいるなんて、、、とまで思われるだろうなとわたしは普通に思っている。

わたしもあなた達と同じように悩み苦しみもがいている、という姿を見せないといけない気持ちにさせられた。
可哀想な娘を演じないといけない、そんな気持ちになっていった。

無理をした結果

そんな感じで、わたしは実家にいる間、なんか居心地悪く過ごした。
早く帰りたいとまで思っていた。

そんな私の気持ちを知ってか、帰りの新幹線での子供達の荒れ方がすごかった。。。
癇癪を起こしたり泣いたり、、、そしてわたし帰りの新幹線でいろんな思いが込み上げて泣いた。

わたしはあの人たちの暗いどんよりとしたものに囲まれている中にいるのがしんどかった。

見ているもの、考えるもの、触れるものを変える重要性

これは本当に大事。
同じこの時代を生きていても、親と子でこんなにも見ている世界が違うのかと驚かされる。

田舎に戻ってからというものの、
リモートワークながらも仕事でポジティブなエネルギーを受け、勉強をすることで気持ちは前向きになる。
行動することで人に会い、話をすることでエネルギーが一気にプラスに傾いた。

これが本当に大事。

わたしが実家を避ける理由がようやく見えてきた。親が見ている世界、存在している世界が私にとってキツいからにほかならない。


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