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眠れない夜に -心配事は誰かに肩代わりしてもらおう

寝つきはいい方だが、ここ数ヶ月ちょっと気がかりな事があり、夜中にふと目覚めてあれこれ考え出してしばらく眠れないことが何度か。
寝ながら考えてもしょうがないようなことだけれど、一度考え出すとそれを頭から追い出せなくなってしまう。
本当に不毛な時間。目覚ましが鳴るまでゆっくり眠りたいのに…。

先日noteでchai-lottaさんの「グアテマラの小さな6人の人形」という記事を読み、そういえばと思い出して今月の親子おはなし会でこの本を選んだ。

『びくびくビリー』
アンソニー・ブラウン さく 灰島かり やく
評論社 2006

心配症のビリー、ベッドに入るとしょっちゅう色々な不安にさいなまれてなかなか寝付けない。
おばあちゃんの家に泊まった時も眠れなかった。
その時おばあちゃんがビリーに渡したのが、これ。

心配引き受け人形。
枕の下に入れて寝ると、人形たちが代わりに心配してくれる。

私も持っていたのだった。

ビリーのより、かなりざっくりしている

人形たちが心配を引き受けてくれたおかげでビリーはぐっすり眠れるようになったのだが、しばらくするとまた新たな心配ごとが生じて…
というおはなし。

グアテマラ生まれのmuñeca quitapenaというこの小さな人形たち、今ではworry dollsとか、trouble dollsと呼ばれて世界中に広まっている。
「しんぱいひきうけにんぎょう」と訳した灰島かりさん、さすがのセンス。

私もその後、人形たちに心配事を肩代わりしてもらってからは夜中に目覚めることなく眠れている。
まぁ実際には大きな懸案事項が一つ片付きつつあるということもあるけれど。
イワシの頭も信心から。

心配事の払拭ではなく、素敵な夢を見るために入れる宝船の絵のことは以前もnoteに書いた。

抜けた乳歯を枕の下に入れて寝るとTooth Fairyがやってきて、寝ている間にコインと交換してくれるっていうのもあったな。

枕の下に何か置いて眠るおまじないというのは、なんだかちょっといい。

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