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軽やかに100歳超え - 柚木沙弥郎展

日本民藝館で柚木沙弥郎展。

生誕100年と銘打っているけど、1922年10月生まれだから、今年の秋には101歳。すごいな〜。
一昨年は立川のPLAY Museumで。

立川では天井の高いモダンなスペースに型染の布がゆったり何枚も垂らして掛けられていてダイナミックな展示だったが、柚木沙弥郎の作品は日本民藝館のあの空間にあると、とても馴染んでいる。

ミシミシきしむ木の床を踏み、暖房が効いていたりいなかったりする小部屋を巡ってガラスケースを覗きこみ、使い込まれたラッシの編み椅子に腰掛けてゆっくり作品と向き合う。

2階のビデオでは、2018年の講演のダイジェストを流していた。行きたかったのに聞き逃したやつだ。
96歳とは思えない元気さ!溌剌と、楽しそうに語っている。
印象に残ったのは、「ワクワクしなきゃ作品はつくれない」「ワクワクは自分でつくる」という言葉。そうだよなあ。
「そのためには、こういうの被ってみたりね」と、演台に置いた素敵な帽子に触れていた。
お洒落。

訪れた日は快晴だけれどものすごく寒く、玄関前の大きな鉢には分厚い氷が張っていた。防寒第一でワクワクとはほど遠いいいかげんな服を重ねて着膨れていた自分を反省。お洒落も大事なのだな。

色々なところで何度も見ているけれど、柚木沙弥郎の作品(や、趣味で集めた色々な雑貨や民芸品)はいつも楽しく、心躍る。
飾って眺めるだけでなく民藝は日常で使ってこそ。

雑誌「民藝」でも特集。

「民藝」2023年1月号 No. 841
日本民藝協会

柚木邸リビングが表紙。
この中のインタビューでも「生活の糧はワクワクすること」と言っておられる。
女子美の柚木先生の染色の授業、受講してみたかったなー。

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