ahokusa flush nikki

日々あほくさな考えを流す日記です


○弥助問題、ようやく本来の形で議論される結果に

 所詮ゲーマーの戯言と誤解されていたアサクリ弥助問題が、本来指摘していた形で日本メディアが扱い始めたので、満足である。単にPVがツッコミどころ満載だったので皆で総ツッコミしていた時代が懐かしい。丁寧に地雷を踏んだ結果、これほど大問題になるとはだれも思わなかったのではないか。

 日本の学者が日本の立場をはっきり説明してくれている今の状況にもっていけたのは僥倖だった。武士や侍の精神に対する見識の低さと、そもそも当時の風習どころか、唐突な残虐行為が当時は当たり前だったかのように描いているということが言いたかったのに、ゲーマーが「黒人がイヤ!」みたいな風にとられていた状況からは完全に脱したのではないかな。

 日本の学者たちが丁寧に説明してくれると助かる。こういう声を多く上げてもらえると、学者同士の間の立場の違いと相互認識もしっかり比較できるので、メディアも冷静さを取り戻すだろうと思う。あとは過激派ゲーマーがUBIざまあとか、ロックリー氏ざまあとか言うのをやめてくれれば助かる。

ワシは単にリスペクトと訂正をしてほしいだけである。ほとんどのゲーマーはそうじゃないかな。(希望)

○「誤解」を生む構造はどこでも生まれる。

よくヨーロッパを小ばかにする話のネタとして、貴族がその辺にうんこ捨てまくっていたというネタがある。社会科教師の受け狙い鉄板ネタである。
よく、究極的に短縮された「ヨーロッパの貴族、うんこその辺に捨てがち」といわれるが、大真面目に考えると、大量の情報が抜け落ちている。

この排泄物にまつわる問題は、本来都市と人口問題の話だ。よくよく考えてみれば、排泄物をそのままにしておく理由はない。必ず誰かがいやいやながらも処理している。
急激に人口が増加した一部の地域の排泄物処理能力が、本来の能力を上回ったため、行き場のなくなった排泄物がその辺撒かれてしまったということの方が正しい。
また、貴族の方もこのような問題を起こしたくて起こしているわけではない。貴族での集まりや社交界に出入りしなければ知らないところで他者に先を越されてしまうことがある。
「地位が保てない」「家格が保てない」「財産の贈与がされない」
そのような心配がある限り、集まりに行かなければならない。でなければ、身の破滅もありうる。
排泄物処理よりも貴族たちの死活問題の方が優先されているためにいびつな状態になっていた。中世貴族社会は、それほどまでに発達し、爛熟していた。

――と頭の中にポンと浮かぶことができる人はなかなかいない。
浮かぶのは歴史好きか、よほど社会問題に興味があるか、あるいは、うんこマエストロぐらいである。

「ヨーロッパ貴族ってうんこをその辺にばらまいていたらしい」

という話は、
ここまでの背景を分かった上で歴史家ジョークとして言っているのか、
そもそもさほど関心もなく沈黙を恐れたときのとってだしのネタとして言っているのか、
はたまたヨーロッパや白人文化への差別意識からやっぱり連中はそういうことをするよなという侮蔑に近い意味での質の悪いジョークで言っているのか、
その人の心の中まではなかなかわからない。

さまざまな考えがある中で、中世ヨーロッパに対するそれなりの理解度と、個々人のそれなりの教養があれば、この件は背後に事情があった上でこのようなことになっているとうっすらと気がつけるはずである。
少なくとも大馬鹿にするような真似はしないだろう。

理解度と教養のどちらかが高くどちらかが低いと妙に自信過剰になるし、あるいはどちらも低い人(往々にしてそもそも興味がない人に多い)は周囲の人間の言うことを鵜呑みにして騒ぎたいだけ騒ぎ、無用にことを荒立てて、議論を明後日方向にもっていく。
そして、その果てに意識的無意識的問わず「誤解」が生じてしまう。
これはいつでもどこでも発生しうる問題だと思う。
表面上は合わせていてもいいが、どこかでそれを意識して、状況を疑問に思うということが必要なのではないかと、最近思う。
常識を疑え、と強い言葉を使うわけではないが、場が加熱しているのであれば、理解度を上げるために調べてみることも必要だし、普段から重要そうに見えない些末なものも含めていろんなモノをを見聞きして教養をため込んで目や耳を養っておく必要があると思う。

無関心、無教養ゆえに、アサシンクリードみたいな事例を自分が生み出しているかもしれないと思うと、心寒くなってしまう今日この頃である。
ワシも知らんところでやばいことやってそう。すぐに訂正して謝る準備は万全にしておきますぞ。

弥助の問題はwikipedia改竄問題から、結構興味あったので追っていくと思うけど、ここで書くのは終わりにするか。

○フタバ製菓、ダンディチョコミント

チョコたっぷりでかいアイス最中で有名な、ダンディにチョコミントが期間限定で出てきた。わーい、チョコミントだいすき。チョコミントもワシがすき。

ほとんどチョコでした。
ムキムキのチョコにミントが締め上げられて幽かな声を上げていました。多分、ムヒを腕に塗った後にダンディ食っても変わらん気がする。

○日記を毎日書いているせいか、現実がリアルに感じられてきたぞ。

いい兆候です。
本格的な小説(?)を書く前にリハビリがてら毎日文章を打つために、これを書いているが、毎日書くと脳が生き生きするだわさね。
もうこれしか続けていないので、やらないと、自分が自分でなくなるような気がする。やめたら世界と合一してしまう。

だが、一方で32歳出世見込みなし孤独死早死に待ったなしである事実に直面し、現実がリアルになってきた。たまらねえぜ。
20でレールを外れ、10年ぐらい地獄をさまよっていたので、現実に戻ってきても、公園浮浪者の気分なんだな。就職したけど、公園浮浪者というのがメンタル的にしっくりくる。

歩けるのうれしい。息が吸えるのがうれしい。食べ物に味がするのがうれしい。うんこがちゃんと出るのがうれしい。道を歩いていて石を投げられないのがうれしい。働いたら給料が出るのがうれしい。文字が読めるようになってうれしい。痛みが戻ってきてうれしい。耳が聞こえるのがうれしい。みんなの耳に聞こえないものも聞こえるのがうれしい。
うれしいことだらけなので、不安ではないわけなんですね~。
あの頃は老けていた。今が一番若い。なんですね~。

困ったことといえば、幻覚幻聴は慣れたので別に構わないが、ちんちんが勝手に起つのをやめてくれれば助かる。
急に立つからお前怖いよ。
ホラーちんちんだよ、お前。

終わり。

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