本と私

昔本なんか全然読まなかった私に
本好きの友達から勧められたさくらももこのエッセイ。
「さくら日和」
面白くて、ちびまる子ちゃんを活字にしたような世界が楽しくて友達とここが好きなんて言いながら読んでいた。
本はつまらない、国語の授業みたいなもんだと思っていた私にはさくらももこのエッセイはその壁を余裕でぶっ壊しにかかるものだった。

それから私は本を読むようになった。
といってもさくらももこさんのエッセイを読み漁っただけだけど。
どれも面白かったけど、私にとっては友達と読んだ「さくら日和」が1番面白かった。

小説を読んでみようと思い、タイトルの衝撃だけで買った山本文緒さんの「恋愛中毒」
これがどハマりしてしまいもう何度も読んでいる。

それから山本文緒さんの本を読むようになり
私は「女性が狂っていく」話が好きだと思った。
それから山本文緒さんの本を漁るようになった。
並行して私の癖にあった本を探して読むようになった。

色んな人の本を読んだけど、何故か「恋愛中毒」に戻っていく。
「恋愛中毒」中毒になっていた。
好きな作家の欄に山本文緒さんと書くようになった。
好きな作家欄に書ける名前があることが誇らしく思った。
本を読む人という知的なレッテルを手に入れたと思っていた。

もう二人共この世にいない。
新刊を心の隅で楽しみにしていた私にはショックなことだった。
でも、好きな本はずっと残り続ける。
歳を重ねて読む本は、その時に読んだ感想とは違うものを残すし、景色が変わって見える。

これからも2人は私の愛読書だ。